絶対に死なせない【降谷零】

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彼の事を知ることはないのかもしれない。

理由は分からないが多分ない





「最近は物騒ね」

仕事中隣に座っている女性の先輩がテレビを見てそう呟いてた。

そのテレビには沢山の報道関係者や警察官が映っていた。
多分、最近話題になっている国際的テロの話しだろう。

なんか国際指名手配中の男がいるグループが日本に来たとか来てないとか

なんでそんな物騒な人達がこんな堅苦しい国にくるのか


だが、ふとテレビを見るともしかしたら彼が映っているのではと考えてしまう自分がいる。
他の誰にも言っていないが目だけは嘘をつけない。


その時、メールが携帯に入った

「…？」

宛先は私
差出人は降谷さんだった

珍しい…というか初に等しい

中身を見ると淡々と文字が打ってあった


今日、少しだけ会えますか？



…嫌な予感のような

まぁ何も無いため「いいですよ」と打つ

すると数分後に「ありがとう」とかえってきた



降谷さんがこんな文を打つのは珍しい
それにあの人心配性だし


何を話すのか分からないが彼が自分の口から話したことは信じよう。

先の見えない何かが怖く感じた。
早く夜になってほしいとも思う反面ならないで欲しいとも思えた。

嫌な予感というのかそういうのはよく当たる


私は仕事に戻ったがため息だけは嘘が付けないらしく何度か1人ため息をついていた。





「どうされたんですか？」
「ちょっと話したかっただけですよ」

仕事が終わるのと同時に迎えに来ると言って迎えに来てくれた。
現在車内だが降谷さんの方ん息はいつも通り

何を考えてるんだろう

読みたいのに読めない


「今日、定時で終わったんですね」
「そりゃあ、誰かさんから会いませんか？とメールが来たので頑張りましたよ」
「ははっ、すみません」

チラッと運転している降谷さんを見たら普通に笑顔だった。


私の考えすぎなのかな？

単に会いたいだけだったのかな？


「…最近私の会社内ではあのテロ組織の話題ばかりですよー。なんでこんな犯罪を犯すのも難しい国に来るのか」


「それは同感ですね。
でも、だからこそ狙われたんだろうなと思いましたよ。国民性というんですかね」

「あー、そういう捉え方ですか。
確かに言えますね」


何気ない会話から始まったのに


次の瞬間


「俺が死んだ時は自由ですからねぇ。A」


何かどん底へと一気に突き落とされた感じになった。

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