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仕事を終えて会社の鍵当番になり仕方なく鍵を受け取って最後の戸締りをして外に出たのは定時よりも少しだけ後だった


歩くと高校生や中学生が帰宅時間なのか友人と会話をしながら家路へとついていた


高校生かぁ

若いなぁ

あの子はサッカー部なのかな?そんな感じだけど


通りすがりの高校生達を見てそう思っていると


「あれ?今帰りなんですか?」

「安室さん」


安室さんは箒を持って店の前にいた

多分掃除かな?

「今帰りなんですが
安室さんは掃除ですか?」


「はい。

店を閉じる前に」


「なるほど。

お疲れ様です」


そう言うと安室さんはフワッと笑顔になっていた


…なんていうかこの人どれが本心なのか見抜けないから怖いんだよな


ジーと安室さんを見ていると私達の間に高校生の女の子が数名やってきた


「安室さんこんにちは!」

「こんにちは。
部活帰りですか?」

「そうなんです。」

この会話の中に入る勇気は無いな

私は一度安室さんに会釈をすると横を通り過ぎようとした

だがその中の女の子一人が私に話しかけてきた


「あ、すみません。
お話中だったのに」

「え?あ、大丈夫ですよ!
ちょっとした立ち話をしてただけなので」

高校生に気を使わせてしまうとか

大人なんだからしっかりしなさい私


そう自分に言い聞かせていると耳にとんでもない言葉が響いた


「安室さん安室さん!
彼女さんですか!?」


「へ?」


変な声が漏れた

そして安室さんと目が合った


いや、あの


「え、ぁ、彼女じゃ」

弁解しようと少しだけ声が震えながら話そうとしたら安室さんが腕組みをして聞いてきた

「あれ?違うんですか?」

「…え?」

「僕は嬉しかったんですけどね。
そういう風に見られるの」

「な、何言ってるんですか!?」

私を含め女の子達も似たような声を上げた

いや、驚くし私も意味が分からないよ



安室さんはそんな私を見て一度クスッと笑うと箒の柄の方で頭をコツンっと叩いてきた

「った、」

「冗談ですよ。

さぁ、これで満足かな?
早くお家に帰らないとご両親が心配するよ?」

そして女の子達に向かってそう言葉をかけていた


それを聞いて女の子達は帰っていったが

「はい、Aさんも帰る」

「無実ですよ私は」

なんでこう巻き込まれるかな?


はぁーとため息をついて帰ろうとしたら安室さんは後ろから声をかけてきた

「最近不審者がいるらしいので気をつけて下さいね」


優しいのか鬼なのか

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- もう見てはいらっしゃらないでしょうが、遅れて凄く素敵な作品に出会ってしまったのでコメントだけでもさせてください。途中まででもすごく楽しめました。ありがとうございました(;_;) (2021年11月22日 16時) (レス) @page36 id: 949488e612 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - ウツボカズラさん» コメントありがとうございます!返信が遅れてしまいすみません。そう言って下さりとても嬉しいです(*´∇`*)更新が遅いですがこれからもよろしくお願いします (2018年7月15日 16時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ウツボカズラ(プロフ) - めちゃくちゃ降谷さんかっこいいいいいですどストライクです!!すてきな小説ありがとうございます( ;∀;)ぜひこれからもよろしくお願いします!!楽しみに読ませていただきます!!! (2018年6月3日 12時) (レス) id: ba7ef38af0 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - ○○さん» コメントありがとうございます。そして、返信が遅れてしまいすみません。イケメンに書けているのか?といつも不安だらけで書いてます。これからも更新頑張っていきますね! (2018年6月1日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - シルビアさん» コメントありがとうございます。そして、返信が遅れてしまいすみません。降谷さんイケメンに書けてますか!?凄く不安だらけです。でも凄く嬉しいお言葉です。ありがとうございます (2018年6月1日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2018年4月30日 0時

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