絶対に死なせない【降谷零】

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…殺していたかもしれない

初めて聞いた


降谷さんは警察官で

そういうことはいう人ではないと思ってた


「Aちゃん、大丈夫？」

「っ！？ぇ、え、っはい！」

「さっきからずっと物思いにふけてるから体調でも悪いのかなと」

「あ、大丈夫です！
怪我もありませんし」


危ない。今は仕事中だった


あの後店に入る勇気もなくてそのまま会社に行ったけど考えることはこの事ばかり

…電話対応とか資料まとめしてんのに何やってんの私

額を抑えてはぁーと溜息をついてると電話が1本かかってきた


「Aさん、ごめん」

「はい。


もしもし、こちら」

「助けてくれ！」

「っ！？！？

あ、あの落ち着いて」


電話向こうは焦った男性の声が聞こえてきた。

どうしたのだろうか


話を聞いてみると


「奴が彼女を出せと

でも俺は彼女は居なくて

た、助けてくれ」


…こういうの普通警察とかじゃ

でも暴力を受けた訳でもないし


男性の名前と電話番号を一応聞いて対応を考えることにした

こういうの…難しいのにな


「…では、貴方の考えをそのお相手にお伝えすればよろしいでしょうか？」

「それで頼む！」


おかしなことに巻き込まれたなぁ
しかも相手の名前は凄い気性の荒い男性だとか

今まで不倫問題とか友人関係とかなのに


…これ警察に伝えた方が

でも


ふと携帯に目がいった

これにあのノートの番号を打てばすぐに降谷さんに繋がる

つながるけど


「…ふぅー」

私は会社の固定電話を手に持ち番号を入れた


あっちはあっちで


「あ、すみません。

あの字川様でしょうか？」


降谷さんに仕事を増やしてはダメだ


少しだけ震える手で私は電話をかけた

相手の男は怒った口調でお客様の名前を伝えた

俺の女を奪った

そう言っていた


なるほど


そういうことか

真実がどっちが正しいのか

分からない


なんて対応をしよう


「経緯をお教えしてもらえたら有難いと」

「ん？なんだお前さん話が分かる奴だな」

「真実が必要なので」


どっちだ


どっちに


字川さんは女の人がいたがその女性が居なくなって
ある日みたら自分の知り合いである依頼主さんとその女性が居た。

しかも腕を組んで歩いていて

それを見て字川さんは依頼主が女性を騙したと



依頼主はそんなんじゃなくて
女性は居ないと


ではその女性はどこに


後日お電話を致しますと言ってきったが



私は


真実はどちらに

そう考えると私は焦るだけだった。

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