12 ページ13
「っ！？」
掴まれた右手を離してもらおうと腕を振ったり
降谷さんの指に触れて離れさせようとしても
「っ、いた、」
離れない
「どんだけ守りたくても力がないと意味が無い」
「で、でも、子供やお年寄りの方々など周りの方々を危険には」
「君からすればそう思うかもしれないけど僕からすれば君もその中に入る」
ぐっと掴まれた腕が痛い
それほど怒ってるのは分かるけど
降谷さんの行動を見た周りの警察官の人が慌てた様子でこっちを見てた
よほどこれはやばい状況なんだろうな
何も言い返せなくて黙っていると1人の女性が後ろから話しかけてきた
振り返るとあの女の子とそのお母さんがいた
「本当に、ありがとうございます。
娘を守って下さって」
「え、あ…お怪我がなくて良かったです。」
お母さんの方にそう言って女の子の目線に合わせてしゃがみこんだ
「怪我なくてよかったよ」
そう言うと女の子はうん。と頷いて泣き出していた
怖い…記憶なんだよな
すると右手がフワッと離れて隣に降谷さんがしゃがみこんできた
ん？
「もう、大丈夫だよ。
頑張ったね。」
そう言って女の子の頭を撫でていた
…その手から恐ろしいほど強い力も出るのに
割れ物を扱うかのような優しい手つきにもなる
降谷さんほどよめない人はいないし
不安になる人はいないと思う
女の子はその後母親と一緒に離れていった
…みんな普通に帰っていくのかな？
「もうこれ以上死ぬようなことはしないで下さい」
「え、」
「…自分で何とかすると思わず
俺に電話しろ」
…俺
「…降谷さん」
名前を呼んでから何かを伝えようとした
だけど
「貴方ほど手のかかる人はいない」
そう降谷さんは言うと私の腕を引っ張って抱きしめてきた
えっ！？
「っ！？え、」
なんで私抱きしめられてるんだ
驚いて手を動かそうとしたが抱きしめられる力が強いのと
「…生きてて良かった…」
「…降谷さん。私無傷で元気ですので」
「そうやって気を使うのが嫌なんです。
…何のために番号教えたと思うんですか」
「え、あ。お仕事」
「気にしなくていい。
…ちょっとだけこのまま」
降谷さんはそう言うと私をぐっと抱きしめ肩に頭をコツンっと当てていた
…これ私どうすれば
でもふと降谷さんの肩を見た時不安そうに見えた
不安にさせたのは私…か
私はそう思うとただ黙って降谷さんが離れるまで待つことしか出来なかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1747人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
♡ - もう見てはいらっしゃらないでしょうが、遅れて凄く素敵な作品に出会ってしまったのでコメントだけでもさせてください。途中まででもすごく楽しめました。ありがとうございました(；_；) (2021年11月22日 16時) (
レス) @page36 id: 949488e612 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - ウツボカズラさん» コメントありがとうございます！返信が遅れてしまいすみません。そう言って下さりとても嬉しいです(*´∇｀*)更新が遅いですがこれからもよろしくお願いします (2018年7月15日 16時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ウツボカズラ(プロフ) - めちゃくちゃ降谷さんかっこいいいいいですどストライクです！！すてきな小説ありがとうございます( ；∀；)ぜひこれからもよろしくお願いします！！楽しみに読ませていただきます！！！ (2018年6月3日 12時) (レス) id: ba7ef38af0 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - ○○さん» コメントありがとうございます。そして、返信が遅れてしまいすみません。イケメンに書けているのか？といつも不安だらけで書いてます。これからも更新頑張っていきますね！ (2018年6月1日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - シルビアさん» コメントありがとうございます。そして、返信が遅れてしまいすみません。降谷さんイケメンに書けてますか！？凄く不安だらけです。でも凄く嬉しいお言葉です。ありがとうございます (2018年6月1日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハル春
| 作成日時：2018年4月30日 0時
