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目をつぶることしか私は出来ない。

開けたらもっと心臓がおかしくなる。

目は閉じてるため暗闇のまま

なのに唇は熱を帯びる。


何も見えないが手を何かに伸ばす。
サラッとした感じのに触れた

シャツ…かな?


それをグッと掴み降谷さんの攻撃に耐える。


耐えて耐えて


降谷さんの息やふとした時に漏れる声が耳に届く。


お願いです。

これ以上は


首を下に曲げようとしたら頬に手が触れたのがわかった。


そして少しだけ掠れかけた声が耳に響いた。


「A、目を開けて?」

「…っ、…え」

「Aの目を見たい。

声も聴きたい。

もっと…触れたい」


目を開けた私は開けても降谷さんの顔を見れる余裕がなかった。

見たら逃げそうだ

目を背けないと生きてられない



一瞬後ろの方に手を伸ばそうとしたら降谷さんはその腕をつかみ引き寄せていた。


「!?わ、」

「…見れた。」


そのまま何もせず見つめ合う。

時が…止まったみたい。


するとその場を壊すかのように携帯が鳴った。

これは私の携帯じゃない


降谷さんはすぐに手を離して携帯を取っていた。


「すみません」


そう言うと電話に出ていた。


なんの内容かは聞こえない

けど、声のトーン的に何か緊急事態なのだろう

電話を着ると降谷さんはシートベルトをし私の方に謝ってきた。


「すみません。
緊急事態らしいです。

家の前で下ろしますね」

「ぇ、あ、ここで大丈夫ですよ!

早く行ってください!」

バッグを持ってドアを開けようとしたらドアの鍵が閉められた。

驚いて降谷さんの方を見ると降谷さんはハンドルに腕を乗せてこっちを見ていた。

「送ります。

1人で帰らせるの心配なので」


し、心配って

それを聞くと自然と力がなくなった。


…私やっぱり信頼されてないのかな?
いや、ていうかもしや妹っぽいのかな?

なんか…モヤモヤする


でも我儘は言ってられないし。


黙ったままの車内

話さないとと思っても言葉が見つからない。

そうこうしてると家の前についた。


「え、ぁ。

送って下さりありがとうございます。

あの、…お気をつけて」

「ん?

気にしなくていいですからね。

それとお気遣いありがとう。

Aも今日はゆっくり休んで下さい。」


その言葉を聞いた後ドアを開けて外に出る。

…降谷さんに触れれそうなのに触れれない。


そして「さようなら」と言って今日は終わった。






彼女を降ろした後思う。
「心配じゃなくて傍に居たいって言えよ」

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- もう見てはいらっしゃらないでしょうが、遅れて凄く素敵な作品に出会ってしまったのでコメントだけでもさせてください。途中まででもすごく楽しめました。ありがとうございました(;_;) (2021年11月22日 16時) (レス) @page36 id: 949488e612 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - ウツボカズラさん» コメントありがとうございます!返信が遅れてしまいすみません。そう言って下さりとても嬉しいです(*´∇`*)更新が遅いですがこれからもよろしくお願いします (2018年7月15日 16時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ウツボカズラ(プロフ) - めちゃくちゃ降谷さんかっこいいいいいですどストライクです!!すてきな小説ありがとうございます( ;∀;)ぜひこれからもよろしくお願いします!!楽しみに読ませていただきます!!! (2018年6月3日 12時) (レス) id: ba7ef38af0 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - ○○さん» コメントありがとうございます。そして、返信が遅れてしまいすみません。イケメンに書けているのか?といつも不安だらけで書いてます。これからも更新頑張っていきますね! (2018年6月1日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - シルビアさん» コメントありがとうございます。そして、返信が遅れてしまいすみません。降谷さんイケメンに書けてますか!?凄く不安だらけです。でも凄く嬉しいお言葉です。ありがとうございます (2018年6月1日 0時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2018年4月30日 0時

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