Slowmotion 3 (ページ22)

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ジョンファン「あ、ヌナおかえり」

ドアを開けると私の顔を見た彼がそう言う

「ジョンファナ、卒業おめでとう」

そう言ってプレゼントを渡すと

ジョンファン「え、なにこれ、みんなで買ったの？」

予想外のことだったのか、驚いた表情で私とプレゼントを交互に見る

「아니(いや) これは私からのプレゼントだよ」

ジョンファン「わぁ、まじで、ほんとにいいの？」

「もちろん〜、はい！」

彼の手に渡すと、ほんとにありがとうヌナと何度も言われた

ジョンファン「開けてもいいですか？」

「いいよ〜」

大事そうに箱を開けると、そこにはキラリと光る2つのピアスが

ジョンファン「ピアス？」

「そう！ジョンファニが1番似合うやつ選んだよ」

ジョンファン「わぁ、ありがとうヌナ、毎日つける」

そう言ってピアスを手に取り、耳に当てる

我ながら彼に似合うデザインだな〜と自画自賛

「ジョンファナ、卒業おめでとう。私とジョンウが卒業してからは唯一の学生で、勉強とグループ活動の両立もきっと大変だったと思うけど、今日まで一度も弱音吐かずによく頑張ったね。今日の卒業式はジョンファニが主役だからね。」

そう言って私の目線の上にある彼の頭を背伸びをして撫でる

ジョンファン「………ヌナ、」

私を呼ぶ彼の声が震えていることに気づき、先程から俯いている彼の顔を上げさせる

「ヤー泣いてるの？笑ヌナまで泣きそうになるから泣かないで」

ジョンファン「…아니(いや) だって、ヌナが、」

そう言いながらも彼の瞳はどんどん潤んでいき、ついには1つの雫を落とす

「今から泣いちゃってどうするの〜！今日泣きすぎて枯れるんじゃない？笑」

ジョンファン「泣いてないです、」

やっぱりうちのマンネが一番可愛い

そんな親バカなことを思いながら抱き着いてきた大きな体を精一杯受け止める

ジョンウ「ジョンファナ、マネージャーヒョンが迎えに来たよ、ってなんで泣いてるの？！Aが泣かせたの？！」

「ヤー言い方！泣かせてないから！」

ドアが開く音がしたかと思えば、泣いている末っ子の姿を見るなり人聞きの悪いことを言ってくる

ジョンファン「ヌナ、ヒョン、そろそろ行ってくるね」

2人で言い合っているうちに泣き止んだのか、いつの間にか落ち着いたジョンファンがそう言う

「うん、いってらっしゃい」

ジョンウ「楽しんでくるんだぞ〜」

ジョンファン、卒業おめでとう

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