【長編】こんな世界でも君が好き【終わりのセラフ】 (ページ7)

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4話　夢主視点ページ7

うーん、任務の内容がこれまた…。
「空音、難しい顔になってるよ」
「そりゃあ、ねぇ…」

暮人の目的が分からない、何故だ？
グレンから聞いた任務自体、変わったものでもなく、同行する必要などなさそうなものだった。

…とりあえず、考え事は会議終わってからだな…。

「…え、嘘、もうこんな時間」
会議が終わった後、自分の執務室で眠ってしまったようだ。

サナには先寝るように言ってあるし、早く帰ろう。それにしても、眠い。

ドアを、ノックする音が…聞こえる…。
「＿＿空音ー？…＿＿＿よー？」
誰か……来たみたい…だ………。

うーん、あ、朝だ。あれ？何で私。
「家に帰ってるの？」
「あ、やっと起きた～」

え、深夜？何で？
聞くと、執務室で寝てた私を運んでくれたとか。
「あー、本当にごめん」
「いいよ、寝顔見れたし」

え？あ、嘘。
慌てて深夜を見る、と、ニコニコしてる。
そんなに変な顔してたかなー…あぁあああ…恥ずかしい。

朝食を食べ終わり、支度をして、さて行きますか！

軍へ着くと、シノア隊が既に集合してた。
「おはようごさいます」

本日はよろしくお願いします、とシノアちゃん達から礼儀正しい挨拶をもらった。
優君はタメ口だ、優君らしいけど、怒られちゃわないかな？

今回の任務は、捕らえられた人達の救出。
情報によれば、小規模で、吸血鬼もここ最近、あまり来ないそうだ。

…情報に、よれば、ね。
情報を提供してきたのが、捕まってた子供だから、少し心配だな。

そんなこと考えてるうちに、目的地に着いた。
捕らえられてる人達のいる場所から少し離れた所から様子を見る。

…吸血鬼はいない。今がチャンスか。
「皆さん、説明した作戦通りに動いてください。行きます」

シノアちゃんの号令で、一斉に向かっていくシノア隊。

すると、4～5体の吸血鬼がシノア隊目掛けて突っ込んできた、同時に私も吸血鬼目掛けて突っ込む。
「間に合え！」

「な！いねぇつってたのに！」
「優さん！」