14話 深夜視点 ページ17
カチリと蓋が開き、時間を確認する。もう午前1時を過ぎていた。
蓋を閉じ、輸送車の椅子に寄りかかる。
隣では、空音が窓の外を見ている。
サナちゃんに黙って出てきた、って言ってたから、心配なのかな。それにしても元気ないな…。
「サナちゃん、何かあったの?」
するとサナは、窓の外を眺めたまま、
「あんなに大泣きしてた理由、聞けばよかったな」
泣くほど行ってほしくなかったんだね、僕がそういうと、うん、悪いことしたな、と落ち込む。
「これは…帰ったらご飯ねだられるね。『空さんのご飯が食べたいです』って」
「あー、なら何作るか考えないとね…」
と、微笑みながら言う空音。
少し元気になったみたい、よかった。
もうすぐ、目的地に着く。
目的地に着き、車から降りる。
「ねぇ、深夜」
「何?」
辺りを見回して何かを確認すると、口を開いた。
「暮人は来てないの?」
「え?…確かに来てないね」
来るって言ってたのにな〜。
空音が、こなくていいよーって小声で軍の方を向いて言うもんだから、思わず笑っちゃった。
早速、シノア隊と合同で立てた作戦を始める。
至ってシンプルなやつだけどね。
僕達が吸血鬼の相手をしている間に、シノア隊で建物内に侵入。人質の有無を確認、いた場合には救出。
僕達も、こっちが片付いたらシノア隊の方へ合流する。というもの。
空音は僕達と一緒だけど、前線じゃない?
「それじゃ、行くぞ!」
グレンの言葉と共に、吸血鬼に攻撃を仕掛けていく、でさ。
「何でここにいるの?」
「深夜や与一君の護衛。後、」
何かあったときの為に待機しろって、グレンに言われたらしい。護衛、ね。
って思ってる間にヨハネの四騎士がこっちへ。
それを倒していく僕達。
確かに、空音がいて助かっている。
このまま、グレン達やシノア隊が帰ってくるのを待つのかな、とか考えてたんだけど。
そんなわけなかった。
(ここら一帯の吸血鬼は倒したかな?)
(…みたいだね、ならシノア隊の方へ行こうか)
(お前ら無事…だな、よし!行くぞ!)
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作者名:空音ルナ | 作成日時:2016年4月7日 21時