13話 夢主視点 ページ16
お昼を食べ終わり、自分の部屋へ。
あまり開けないその扉に、手を掛ける。
埃とかたまってるよな…あー、掃除しないとね。
「おい」
不意に後ろから声がして、振り向くと暮人がいた。葵ちゃんもいる、何の用だろ。
「何ですか」
「任務だ」
「暮人中将直々ですか」
こりゃあ、珍しいこともあるもんだ。何て思ってる間に、任務の内容が説明された。
吸血鬼倒してこいってさ、人質がいるかは不明。
ヨハネの四騎士もたまに来るとかどうとか。
で、そこに行く仲間が、グレン隊、シノア隊、そして私と深夜。だけだよね?
「俺も行くからな」
その言葉に思わず、えっ!と声を上げた。
何か不満か、そう聞かれ、驚いただけです。と慌てて返した。
暮人は怪しむように私を見ていたが、やがて口を開いた。
「まあいい、ではまた後で」
…ふぅー…。
出発まで、少し時間がある、サナに任務に行くことを話しておかなくちゃね。
少し遠出をするようだし、心配掛けちゃうからね。
そして私は、一度家に帰ることにした。
帰ると、サナが出迎えてくれて、任務のことを話すと、分かりました、と返事が返ってきた。
不安そうな顔で。
何か言いたげだが、何も言わない。
言ってこない。
そのまま沈黙が続く。
「空さん、私、行ってほしくないです」
ぼそりと、呟くようにそういうと、我に返ったかのようにごめんなさい、と謝られた。
泣きそうになってる…。
大丈夫だよ、と言いながら頭を撫でると、サナは、わっ、と泣き出した。
泣きながら、行かないでください。と連呼するサナを、落ち着くまで抱きしめていた。
泣き疲れて、眠ってしまったサナを部屋まで運ぶ。晩ご飯を作り置きしておこう。
作り終わり、もう一度様子を見に行く。
少しだけずれていた布団を掛け直し、いってきます、と小声で呟いた。
(生きて帰るからね)
(知ってる?そういうの、死亡フラグっていうんだよ、空音)
(ええ!…ま、大丈夫だよ!)
(その根拠は一体どこから…)
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作者名:空音ルナ | 作成日時:2016年4月7日 21時