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☆第1話☆ ページ1






「『明日死ぬつもりで生きろ。
永遠生きるつもりで学べ』………か」


病室のベッドの上。
窓から空を見上げる少女が1人。


「私にはもう……そんなふうに学ぶ時間すらないんだよね〜……」


ははっと少女は笑いをこぼす。けど苦笑いなんて見え見えだ。


「……そうだな。そろそろ……時間だ。」


その少女のベッドの隣で壁にもたれるのはスーツ姿の青年。


「わかってる。
あーあ!どうせ変えられないなら、運命なんて壊してやりたい」

「無理だろう」

「もうその台詞は聞き飽きた!」

「……。」


黙る青年とそれでもアクティブに語る少女。


「ねえ、生まれ変われるかな?すぐに。」

「さあな。」


少女の言葉に、青年は濁した。それに少女は不満げに言い返した。


「え〜!はっきりしてよう!!」

「無茶言うなよ。」

「ほーんと!あなたは冷めてるわよね!」


プイッとそっぽを向いて、行動が大きな少女とアンニュイそうな青年とのギャップが著しい。


「そうか?」

「【無理】とか【無茶】とか言わないで。」

「……。」


いきなり少女の声のトーンが下がって、青年は少女に視線を向けるが表情は変わっていない。


「あなたは勝ってね。」


ふいに言われた少女の言葉に聞き返す。


「なにに?」

「私が勝てなかったその言葉たちに。
勝って。負けないで。」


なんとも不思議なお願いだ。
そんなものは約束できるものじゃない。


「んな無茶な……。」

「あーーっ!!また言った!!!」


その意を言葉にすると案の定、少女は不満げに頰を膨らませる。


「あのなぁ……
運命はそんな簡単に変えられないだろ?さっきおまえが言ったんじゃないか。
変えられないものがあるなら無理なものも無茶なこともあるのは当然だろ?」


青年も青年でかなり堅物な答えを返した。


「なによ、いきなりペラペラと喋りだして〜。じゃあ!運命が自分から変化したらどうするのよ。」

「どういう意味だよ。」

「運命が変わりたがってる時!」

「そんなのあり得ない。」

「真顔で言わないで!!」


そんな2人の会話を眺めているのは月だけだった。

☆第2話☆→



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紅葉(プロフ) - 如月 唯奈さん» コメントうれしいです!読んでくださり、ありがとうございました!受験頑張りますね!! (2018年12月1日 16時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - 初めまして、小説読ませていただきました!私も死神が出てくる小説を書いているので、いろいろ参考になりました!受験頑張ってください! (2018年12月1日 15時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 時雨さん» うわぁあありがとうございます!!むっちゃうれしいです!!ありがとうございます!!頑張りますね!! (2018年10月7日 21時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - この作品が大好きです。これからも応援させて頂きます。(お気に入り登録と評価の方もさせて頂きました。) (2018年10月7日 21時) (レス) id: c02ba4ffe7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 紅苺さん» コメントありがとうございました!ちょっと作風変わるかもですけど試行錯誤してみます! (2018年10月6日 17時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅葉 | 作成日時:2018年8月13日 19時

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