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☆第7話☆ ページ7





「俺は死神だ。

兵藤 星華。お前は死の運命を持つ。」



「…………は?」



はじめまして、兵藤(ひょうどう) 星華(せいか) です。


私は親友の、日奈森(ひなもり) 氷花(ひょうか) の死を知らされここに来た。




はじめは氷花の死を受け入れられなくて、

怒って、叫んで、



けどやっぱ現実なんだって気づいたら、

悲しくなって、涙が止まらなくなって、



気づけば寝てしまっていた。





目覚めると同時に聞こえてきた 優しい声。


起きるとスーツの人がいて、氷花の知り合いかと声をかけた。






そして黙ってたその人が口を開いたかと思ったら
この発言。



「………えっと、(わずら)ってる方ですか?」

「断じて違う」



あ、きっぱり言われた。

けど死神って……中二病としか……。



「…え、その、なんで私が死ぬんですか?」

「………お前には俺が見えた。俺が見えるのは死期が近い者のみなんだ。」



警戒はする。

【お前は死の運命を持つ】

【なんでわかるんですか?】

【それは、今から俺がお前を殺すからだ!】

なんてパターンもあるかもしれない。



そう思って問うたのに早くもボロが出そうな答えを返してきた青年に驚きを隠せない。


だってこの場に誰か来たらバレるじゃないか。




「………あら?星華ちゃん」



ほら、


「おばさん…」


氷花のお母さんが来た。

これでそんな嘘すぐにバレる。
そんな確信を持って青年を見やる。


すると、

青年は私とおばさんの間に立った。
ちょうど一直線上。


つまり私からおばさんが見えなくなったわけだけど、




「ありがとうね星華ちゃん。
氷花に…会いに来てくれたのね…。」


「おばさ……、っ!!」



おばさんが青年を押し退けることなくそのまま
青年をすり抜けて来た。

そう、

もう透明人間が壁をすり抜けるみたいに。




驚いて青年を見ると青年は平然とした顔をしていた。



「星華ちゃん……ーーーー。」


そのあとおばさんが言ったことは頭に入らず通り過ぎていった。


おばさんと別れて、私はなおもそこに立つ青年に向き合った。



「説明、もらえますか?」



そう言うと、ふっ、と笑って、


「ついてこい」


それだけ言って歩き出した青年に、



私も覚悟を決めてついて行った。

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紅葉(プロフ) - 如月 唯奈さん» コメントうれしいです!読んでくださり、ありがとうございました!受験頑張りますね!! (2018年12月1日 16時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - 初めまして、小説読ませていただきました!私も死神が出てくる小説を書いているので、いろいろ参考になりました!受験頑張ってください! (2018年12月1日 15時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 時雨さん» うわぁあありがとうございます!!むっちゃうれしいです!!ありがとうございます!!頑張りますね!! (2018年10月7日 21時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - この作品が大好きです。これからも応援させて頂きます。(お気に入り登録と評価の方もさせて頂きました。) (2018年10月7日 21時) (レス) id: c02ba4ffe7 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 紅苺さん» コメントありがとうございました!ちょっと作風変わるかもですけど試行錯誤してみます! (2018年10月6日 17時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅葉 | 作成日時:2018年8月13日 19時

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