第５５話 ▽ ページ6
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さて、俺の言葉に目を丸くして呆然とした工藤を放置して、俺はさっさと更衣室から退散する。質問攻めは回避したいからな。面倒くさい。
更衣室から出て少し歩けば砂浜だ。サクサクとビーチサンダルが砂を踏んで音がなる。
てか集合場所どこだよ、なんて思いながら一望するが、先に出た仁志の姿も見当たらない。
とりあえず売店方面に歩いていけば、なにやら男数人に囲まれてる女子がいた。
俺は内心ため息吐きまくりだが、見過ごせないので声をかけるとしよう。こういうのは見過ごせば後味が悪い。
「俺の連れになにか用か？」
お決まりのセリフを言って、男たちの間を抜け女子の前に立つ。背の高い俺が見下げれば、男たちは舌打ちをして去っていった。
安堵しながら振り返れば、びっくりした表情の陵がいた。
「か、神崎くん」
「………とりあえずひとり見つけた」
絡まれてたのが知り合いだったことに驚いたが、割って入ってよかった。
他の女子の居場所を尋ねれば、鈴木と毛利は更衣室で、陵は鈴木のビーチサンダルを売店に買いに来ていたらしい。
それにしても、漫画のごとく絡まれないでほしい。切実に。
そう思い陵に目を向ける。
陵の水着は青いビキニ。上は大きめのフリルで胸元がカバーされていて、下も上に合わせてフリルがあしらわれている。フリルとは言ったがちょっとヒラッとしてるくらいであまり甘すぎず、無難な水着選びだろう。
しかし、淡い青色の水着が白い肌に映える。アップでまとめられた黒髪はシーグラスの髪留めで留めてあるが、淡めの水着の色にシーグラスはよく合い、それとなく晒されたうなじに目が行ってしまう。
……なんというか、控えめに見えるがよくない。
「……。」
これは絡まれるな、と再度ため息を吐いた。
俺の機嫌を伺うように陵が見上げてくる。
「迷惑かけてごめんなさい、神崎くん。
助けてくれてありがとう」
やっと目が合った俺に、陵が声をかけてきた。
さっきまで話しかけるなオーラ全開にしてたからな。
「ん。気をつけろよ」
そう言いつつ、やはり目に毒な陵の格好に少々困る。また絡まれても厄介だし、とりあえず着ていたパーカーを被せた。
「え、これ、」
「着てろ。また絡まれても面倒だ」
俺の言い分に大人しく羽織る陵だが、体格の差もありぶかぶかだ。
……まあ肌晒してない分ましだろう。とひとりで完結させた。
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いろどり夏 - これもう更新されないんですかね？(´・ω・｀) (7月30日 17時) (
レス) @page12 id: 0002858abd (このIDを非表示/違反報告)
あっぷるぱい。(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです、、！またお時間がある際に続きを更新して下さると全私が喜びます🥲気が向いたらどうかお願いします、！ (7月7日 2時) (レス) id: 92afbafb2d (このIDを非表示/違反報告)
はく(プロフ) - ( ﾟ∀ ﾟ)ﾊｯ！続きがぁぁ気になるうｯｯｯ！待ってます！ (2021年8月29日 11時) (レス) id: 26d8dd33a4 (このIDを非表示/違反報告)
yuyuyu(プロフ) - すっごく面白くて大好きです！！自分的には夢主と新一がくっついて欲しいですね。これからも更新頑張ってください！応援してます! (2021年6月19日 19時) (レス) id: a946daa559 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - あやにゃんさん» なん、ですとぉ？！ わざわざ来ていただきありがとうございます！ あわわ、コメント欄見てないのがバレましたね、気をつけなければ……！ 楽しんでいただけてうれしいです！ コメントありがとうございました！ (2020年6月6日 15時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年6月9日 21時
