第６１話 神崎side ページ12
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Aが蘭に和んだ反面、結城はまだ拗ねたように神崎を見ていて、ビシビシと感じる視線に神崎は「うーむ」と腕を組んだ。
これは面倒くさいことになってしまった。
「……仁志、この件に関しては不可抗力なんだが」
「ふーーーん」
無罪を主張するが、仁志は気の無い返事をよこす。
「ふーん」てガキか……。
今だにムスッとしている仁志にため息をついていれば、仁志の腕に白い腕が巻きついた。
「ひえっ」
「ほーら！ せっかく来たんだから早く行きましょ！」
仁志おまえ「ひえっ」っておい。
でも鈴木、ナイスなタイミングだ。
鈴木家の執事たちに見られたら極刑に思えるような状況だが、今は園子お嬢様に感謝します。
(……仁志が鈴木に気に入られたのは気のせいじゃなかったか)
側から見てもわかるくらいに攻めている鈴木に、「ドンマイ仁志……」と思っていれば、隣で陵の小さな笑い声が聞こえた。
「おい、笑ってやるな。あれでも必死なんだよ」
「ふふ、可愛いと思うよ」
おま、男に「可愛い」ってのはどうなんだ……。
意中の相手に「可愛い」の烙印を押された仁志が不憫でならない。
あいつは陵、おまえを狙ってるんだぞ。とジト目で訴えるが、当の陵は首をかしげるだけだった。
その後俺に助けを求める仁志だが無視。
さっきのお返しだ。
「ひどい」と陵に言われるが、女を助けたのに怒られる理不尽に怒り返してもいいだろう。ていうか原因の大半は陵、おまえだ自覚してくれ。
嘘。自覚されたら余計
なんだかひとりで右往左往してる気分だ。
もっとそれぞれしっかりしてほしい。
そして工藤。俺と話してる陵見て嫉妬するくらいならおまえも話しかけろよ。
純粋というか鈍感というか、早くその想いに名前を付けて自覚してほしいものだ。
ようやく動き出した工藤が陵に声をかける。
要件を聴き、毛利に一目散に駆けていく陵。
……陵の中では 毛利＞工藤 のようだ。
ドンマイ工藤。
これでは進展しようもない。
人知れず吐いたため息は、まっさらな青空に吸い込まれていった。
続く (更新停止中)
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いろどり夏 - これもう更新されないんですかね？(´・ω・｀) (7月30日 17時) (
レス) @page12 id: 0002858abd (このIDを非表示/違反報告)
あっぷるぱい。(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです、、！またお時間がある際に続きを更新して下さると全私が喜びます🥲気が向いたらどうかお願いします、！ (7月7日 2時) (レス) id: 92afbafb2d (このIDを非表示/違反報告)
はく(プロフ) - ( ﾟ∀ ﾟ)ﾊｯ！続きがぁぁ気になるうｯｯｯ！待ってます！ (2021年8月29日 11時) (レス) id: 26d8dd33a4 (このIDを非表示/違反報告)
yuyuyu(プロフ) - すっごく面白くて大好きです！！自分的には夢主と新一がくっついて欲しいですね。これからも更新頑張ってください！応援してます! (2021年6月19日 19時) (レス) id: a946daa559 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - あやにゃんさん» なん、ですとぉ？！ わざわざ来ていただきありがとうございます！ あわわ、コメント欄見てないのがバレましたね、気をつけなければ……！ 楽しんでいただけてうれしいです！ コメントありがとうございました！ (2020年6月6日 15時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年6月9日 21時
