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すれ違い ページ47
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心がまとまって気合が入った気がする。
西陽が差し込み綾芽が目を細め、同時に時計に視線が移った。
「もうこんな時間⁈
ほらほら！ さっさと着替えて帰ろう！」
すでに制服で帰宅準備万端の綾芽に急かされ、ミツルは更衣室に向かうべく保健室を出た。
「待ってるから！ 早く着替えてよ！」
「わかってるよ」
パタンと扉がしまった途端、綾芽のミツルに振っていた手は下がる。無意識に視線は下に向かった。
「あーあ、ちょっとショックかも」
その場に座り込む。
先ほどの会話が脳裏に再生した。
____綾芽に追いつきたい____
「……そんな立場じゃないよ」
____早く追いついてよ____
「……私は、隣に立ってるつもりだったんだけどな」
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年1月4日 11時
