懐かしい夢 ページ1
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嘘つき
ごめんなさい
どうしても言いたくなかったの
友だちだと思ってたのに
友だちがなんでも話さなきゃいけないなら、私はあなたの友だちにはなれないや
綾芽ちゃん嘘つくから嫌い!
うん、でも今回は謝れないかな
おまえ、いじめられてんのか?
余計なお世話です
こっちにこいよ
ごめんなさい
私はヒーローになりたいの
……ふん、嘘つきめ
_________
_____
___
「_____っ」
瞳を開けると、見慣れた部屋の天井。
時計を見るべく顔を傾ければ、涙がつぅと頰を流れた。
懐かしい、あの日の夢
心の傷はまだ癒えてはいない。
傷つけたことも忘れていない。
忘れない
この痛みはあなたがくれたものだから
「さて、今日もいい天気だな〜」
シャっとカーテンを開けて、太陽の光をめいっぱい浴びる。
ハンガーにかけてある制服に着替えて部屋を出た。
「おはよう、お母さん」
写真の中の母に告げ、テレビの電源をONにしてから
キッチンに入る。
朝ごはんは私の仕事だ。
父はヒーローで、昨日も遅くまで出勤していたらしい。
ひと通りやることを終え、テレビを消して家を出る。
「行ってきます」
《今日は午後から雨だぞ》
生まれつき付いている耳飾りから声が聞こえた。
「マジか。けど折りたたみ傘あるから平気」
《ちゃんと聞けよ。何のためのニュースだ》
「時間見るためです！
まあありがとうございます、
やわらかい風が長い髪を揺らす。
いつも天気予報を教えてくれるのは風の神様である
いつも通りの朝
これが私、
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年1月4日 11時
