第３６話 ページ36
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「___私、医者を目指してるから」
これは、あくまで月城Aの進路だ。陵Aに持ち込んでもいいのだろうかとは思ったが、さすがに進路にフェイクもクソもないだろう。
チラッと新一の表情を伺えば、目をパチクリさせていた。
あ、やっぱり意外すぎたかな……。
____「向いてない」って、言われるかな……？
キュウ、と胸が痛くなる。なんで言っちゃったんだろう。
本心を伝えるのって、時々本当に恐い……。
「すげぇ……！かっこいいなA！」
「……………はい？」
飛んできたのは思ってもみなかった言葉。
かっこいい？かっこいいですか？なぜに？
「そう、かな？」
「だって俺なんて進路曖昧だぜ？
探偵やりたいけどそのためどんな進路行きたいのかとか、そんなんでやりくりしていけるのかとか考えたらまだ決まんねえ。
だから進路はっきり決まってるのすごいと思う」
あ、かっこいい内容そこか。
……まあ確かに、高校生探偵がこんなに活躍できてるのってこの犯罪都市ならではのことだしね。
「それに、」
「それに？」
まだ理由があるのか？と首をかしげる。
「それに、Aに合ってる」
毒気を抜かれてしまうような笑顔で、彼は私が向こうでも言われたことのない言葉を言い放った。
その言葉は、私の心にストンと落ちて、優しい波紋が拡がる。
___なんだろう、すごくうれしい
「Aはまっすぐだから安心して任せられるな」
「まっすぐ……それは安心ポイントなの？」
「ちゃんと向き合ってくれるだろ？
その意見に言葉が出なくなる。
向き合ってなんていない。今私は絶賛逃避中だ。
陵Aにも、彼女の保護者たちにも____
「………向き合えてなんて、ないよ」
「……少なくとも俺は、何度もAの言葉で考えさせられたし、自分と向き合うチャンスもらった。
それってAが俺のことちゃんと見て、向き合って、バンバン指摘してくれたからなんだよな」
それは原作を知っているから。偶然結びついて偶然言葉に出ちゃって偶然結果オーライしただけ。
「………偶然、だよ。
私に、なにかできる力なんて、」
「A、勘違いするなよ」
少し低くなった新一の声に、いつのまにか下がっていた顔を上げる。真剣な彼の瞳に捕まった。
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紫苑(プロフ) - 待ってマジか、、、月城ってwうちのファミリィ―ネェーム((リアル名字なんだが、、、ウケる（真顔） (5月31日 6時) (
レス) @page1 id: 3aa754953d (このIDを非表示/違反報告)
#P - ずっと、求めていた小説が見つかりました…！！！ 大好きだぁああ！！ (2022年6月14日 23時) (レス) @page34 id: 9b79f8fc8c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ザックの嫁さん» レスが遅れてすみません。コメントありがとうございます。まだ救済まで至っていませんが…頑張りますので見守っていただけると幸いです。コメントありがとうございました！ (2020年1月8日 13時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
ザックの嫁 - 救済とか……… 大好物じゃないの！！ (2019年12月15日 14時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ラムさんさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！やっと更新しました……おまたせしました！これからも維持できるよう頑張ります！ (2019年5月4日 22時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年1月24日 23時
