第２４話 ページ24
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リオンの決意するシーンの少し後。ラミアが教会に足を踏み入れ、リオンに声をかける。
『お待ちください！
どうしても……行ってしまわれるのですか……？』
『はい。事件は待ってはくれませんから。私は私にできることを精一杯やりたいのです』
『そんなことは……！』
ラミアはその先の言葉を一瞬ためらうが、それでも伝えたい思いに、自分に背を向けるリオンに後ろから抱きつく。
『ラミア……』
『そんなことをするのは、あなたでなくてもいいはずです！』
愛する者に、自分から危険に飛び込んで欲しくはない。リオンの賢明さなど知っている。それでもリオンを失うことが怖いに決まっていた。
『お願いです……そばにいてください』
静かな教会では月の光がただ２人を照らしていた。
サワサワと木々の揺れる音がして、しばしの沈黙。
スッとリオンはラミアの抱きしめる手に自らの手を添えた。
『ラミア、私もあなたのそばにいたい。
けれど、今はまだ駄目なのです。私には、まだまだ清算すべきことがある』
ラミアの手を外し、２人で向き合う。
リオンは膝を折りひざまずく形でラミアの左手を手に乗せた。
『ですから、私のことを待っていてはくれませんか？必ず、あなたのもとに帰ってくることを約束いたします。
そう、神に誓って』
それは神の前での誓い。
そのままラミアの薬指にキスを落とし、またラミアと目を合わせる。
『そうしたら、
あなたと歩む未来を望んでもいいですか？』
ラミアはふっと微笑んで、リオンと同じ高さまでしゃがんで言葉を発した。
その表情に、もう先ほどまでの悲しみはなかった。
『はい……待っています。ずっと、ずぅっと……。
ですから帰ってきてくださいね？
あなたがくれたこの想いの分だけ……帰ってきてくださったなら、その先私もあなたを幸せにすることを神に誓いましょう』
真っ直ぐな声は教会に響き、どちらもお互いに熱いプロポーズを贈っていることに気づいて少し笑ってしまう。
そんなラミアを見て、リオンは優しく微笑んだ。
『あなたには、やはり
トスっと額と額を合わせる２人。
月の光に照らされて、２人の影が静かに重なった。
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紫苑(プロフ) - 待ってマジか、、、月城ってwうちのファミリィ―ネェーム((リアル名字なんだが、、、ウケる（真顔） (5月31日 6時) (
レス) @page1 id: 3aa754953d (このIDを非表示/違反報告)
#P - ずっと、求めていた小説が見つかりました…！！！ 大好きだぁああ！！ (2022年6月14日 23時) (レス) @page34 id: 9b79f8fc8c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ザックの嫁さん» レスが遅れてすみません。コメントありがとうございます。まだ救済まで至っていませんが…頑張りますので見守っていただけると幸いです。コメントありがとうございました！ (2020年1月8日 13時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
ザックの嫁 - 救済とか……… 大好物じゃないの！！ (2019年12月15日 14時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ラムさんさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！やっと更新しました……おまたせしました！これからも維持できるよう頑張ります！ (2019年5月4日 22時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年1月24日 23時
