第４４話 ページ44
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「まあ海！いいじゃない！」
「
もうずいぶんと柔らかくなった私たちの雰囲気。ただの世間話に花を咲かせていた。
そして今は蘭たちに誘われた海に行く予定のお話。
「…………男もいるのか」
「あら〜青春ね！
そういえばAちゃん！いい人はいるのかしら？」
新一も行くことを知り心なしか不機嫌になる陣悟さんに反して、恋バナに話を持っていこうとする莉緒さん。
「いい人」とは、この場合恋人に近しい人のことだろう。もちろんいない。もちろん。
「いませんよ、まだ転入して数ヶ月ですよ？」
「でも！いいな〜って思う人くらい、」
「いーまーせーん！」
否定をしたのに、パッと明るくなった莉緒さんの表情。それに私は首をかしげる。
なにやら莉緒さんはそわそわして、隣に座る陣悟さんをパシパシ叩く。そして小さく話しかけているが、生憎と丸聞こえである。
「ねえ、そろそろいいんじゃないかしら？」
「まだ気にしてたのか……いいんじゃないか？」
なんの話だろう。そう思っていれば、莉緒さんがこちらに向き直った。
「Aちゃん、そのね……」
「はい」
「そろそろ、敬語外してほしいの……！！」
「…………はい？」
真剣な表情でなにを言いだすかと思えば、ずいぶんと可愛らしい要求だった。
思わず言葉を返せば、莉緒さんは悲しそうに眉を下げる。けどまたキッとこちらを見直した。
「Aちゃんは陣平には敬語外してくれてたけど、私たちには一向に外してくれなかったじゃない！だから外してほしいのよ！」
___まただ。
莉緒さんの訴えを聞きながらも、違和感に私は思考を回す。
____陣平と違ってお料理できるんだから……___
____陣平がいなくなってから……___
莉緒さんは、事あるごとに松田さんの名を口にする。そこにずっと違和感を感じていた。だって陵Aにとっても、最悪の場合莉緒さんたちにとってもそれは地雷に近いからだ。
松田さんの死____
そしてその度、少しの間をとってこちらを伺う。
今も……真剣な瞳が向けられていた。
地雷をあえて向けて爆発させる____
莉緒さんも進もうとしてる
それはきっと、陵Aと一緒に
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紫苑(プロフ) - 待ってマジか、、、月城ってwうちのファミリィ―ネェーム((リアル名字なんだが、、、ウケる（真顔） (5月31日 6時) (
レス) @page1 id: 3aa754953d (このIDを非表示/違反報告)
#P - ずっと、求めていた小説が見つかりました…！！！ 大好きだぁああ！！ (2022年6月14日 23時) (レス) @page34 id: 9b79f8fc8c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ザックの嫁さん» レスが遅れてすみません。コメントありがとうございます。まだ救済まで至っていませんが…頑張りますので見守っていただけると幸いです。コメントありがとうございました！ (2020年1月8日 13時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
ザックの嫁 - 救済とか……… 大好物じゃないの！！ (2019年12月15日 14時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ラムさんさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！やっと更新しました……おまたせしました！これからも維持できるよう頑張ります！ (2019年5月4日 22時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年1月24日 23時
