仕掛けが47個 ページ48
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頸に届いた刃が炎を纏い、鬼の首を斬り払った。
それに安心してドッと身体の力が抜けた。あえなく倒れ込み、無理をした反動が身体を痛めつける。
「……っ、く……っ、ね、ずこ……!」
起き上がれない身体を引きずり、鬼との応戦で血だらけになった妹に近寄る。
今日ほど、禰豆子が鬼でよかったと思った日はない。人間だったなら四肢が千切れていただろう。自分の弱さのせいでそんな目に遭わせてしまったことに、不甲斐なさで視界が滲む。
「ごめん……っ、ごめんな禰豆子」
痛かっただろう。苦しかっただろう。
護ってやれなくてごめんな。
もう少し。もう少し。
ズルズルと己を引きずり、妹のそばに早く____
ゆらり、後ろに立つ影。
斬ったはずの鬼の匂いを捉え、ブワッと体温が下がるのを感じた。
なんでだ。斬ったはずだ。斬ったはずなのに……っ
頸を斬った後、いつもなら鬼が塵に変わる匂いがするのに、さっきはしなかった。
「____っ、」
生きてる、のか?
「勝ったと思ったの?
君の刀じゃない……僕は自分の糸で頸を斬ったんだよ」
聞きたくなかった、勝利を掻き消す敵の声。
日輪刀よりも先に、自分で頸を……⁈
なんでもありか、なんて冷静なツッコミを入れる余裕もなく、不利すぎるこの状況に焦りが募る。
ブワッと真っ赤な糸が身体の周りに張られ、容赦なく押し寄せてきた。
避ける気力も体力もない。
死ぬ____
その瞬間、バラッと糸が解け視界が開けた。
チャキッと刀の音が聞こえ、視線だけその方に向けた。蒼い刃。半分ずつ違う布が縫われた特徴的な羽織。
妹が鬼になって絶望していた俺に、
「俺が来るまでよく堪えた。後は任せろ」
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紅葉(プロフ) - うりよさん» まさかの本名が言い直される事件(笑)。コメントありがとうございます!自分で書いてて、夢主は何も知らないから義勇さんの地雷踏みまくるのを「ああぁあぁ!」と思いながら書いてます(笑)。頑張りますね!これからもよろしくお願いします! (2020年3月21日 14時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
うりよ - 錆兎((ゲフンゲフンさびうさぎいいいいいいうわあああああああぁぁぁあああぁぁぁんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん義勇さんがいたたまれない!!!!続き楽しみにしてます! (2020年3月18日 19時) (レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 甘音 舞影さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえてうれしいです!頑張ります! (2020年3月18日 9時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
甘音 舞影(プロフ) - 好きな展開過ぎてしんどいです、これからま頑張って下さい (2020年3月18日 4時) (レス) id: 299a382383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉 | 作成日時:2020年2月13日 20時