仕掛けが16個 ページ17
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「A、なんのレシピ提供したんだ？」
「四角いフライパンで作れるバームクーヘン」
「おお、楽しみだな〜」
しのぶに「ゆっくりしていってください」と言われ、縁側でお茶をすする。
お気楽に十と会話をしつつ、Aはアオイについて考えていた。
「……しのぶさんの言い方が気になるか？」
「うん。なんでアオイちゃんを私に逢わせたかったんだろう……謎だ」
「まあ、向こうからの依頼なんだから後で教えてもらえるだろ」
「そうだけどさぁ……」
そういえば、と懐から小瓶を取り出す。それは桜色で染まっていた。
「……桜？ 塩漬けか？」
「うん！ 狭霧山に行けたから作ったんだ〜。
しのぶさんのとこにまた提供しようと思って！」
「狭霧山に桜なんてあるのか」
「うん、あるよ。大きな桜の木が」
懐かしそうに目を細めるAに、十は面白くなさそうに唇を尖らせる。
「あ〜あ〜そうですか！ まーたあの “さびうさぎ” との思い出ですか！」
「こら、人の名前で遊ばないの！ いつも言ってるでしょう？ “さびうさぎ” じゃなくて、」
言い合いをしていれば、ふわっと２人の間を蝶が通り過ぎる。感じた気配に振り返れば、アオイがお盆を持って立っていた。
「……あ、お邪魔してしまいすみません。
できましたので食べていただきたいなと……」
「ありがとう！ アオイちゃんも食べよう！」
「いえ……お邪魔するわけでは……」
「邪魔じゃないよ。あ、もしかして忙しいかな？」
忙しいのならば引き止めるわけにはいかない。
言い淀むアオイに、トンと彼女の後ろから肩に手が置かれた。
「……！ しのぶ様！」
「アオイは休んでいいですよ。家事も大体終わりましたし。あ、十さんは調薬室に来てください。頼まれていたものをお渡しします」
半ば強引に十が連れていかれ、２人だけになってしまった。
十の分も計算されていたのか、お盆には２つの皿があり、そのひとつをアオイにすすめる。
「……あ、ありがとうございます」
「こちらこそ。わぁ、美味しそう〜！」
カットされた小さめのバームクーヘンを口に運ぶ。洋菓子特有の甘味が口の中に広がった。
「んん〜！ 美味しいっ！」
洋菓子なんて久しぶりだ。
隣にいるアオイはなんだかそわそわしていて、微妙な空気を感じつつも、Aなりにアオイを待つ。
戸惑いがちに投げかけられた言葉は、Aの予想とは随分と違っていた。
「あの、罠張り屋とはどういう仕事なんですか？」
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紅葉(プロフ) - うりよさん» まさかの本名が言い直される事件(笑)。コメントありがとうございます！自分で書いてて、夢主は何も知らないから義勇さんの地雷踏みまくるのを「ああぁあぁ！」と思いながら書いてます(笑)。頑張りますね！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月21日 14時) (
レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
うりよ - 錆兎((ゲフンゲフンさびうさぎいいいいいいうわあああああああぁぁぁあああぁぁぁんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん義勇さんがいたたまれない！！！！続き楽しみにしてます！ (2020年3月18日 19時) (レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 甘音 舞影さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえてうれしいです！頑張ります！ (2020年3月18日 9時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
甘音 舞影(プロフ) - 好きな展開過ぎてしんどいです、これからま頑張って下さい (2020年3月18日 4時) (レス) id: 299a382383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2020年2月13日 20時
