story82 ページ46
Aside…
貴「ただいま」
そう言って玄関を抜け、リビングに向かった
迅「おかえり、どうだった？球技大会は」
貴「女子は負けましたけど、男子は勝ちましたよ
ていうか、分かってたでしょ」
迅さんがニヤニヤしているあたり、朝から分かってたみたいだ
迅「だって結果分かっちゃったら面白くないじゃない？」
貴「･･･これはどういう状況ですか？」
迅「スルー!?」
ニヤニヤ顔がやけにウザかったから←
それよりも、今のこの状況の方が気になる
小南先輩と陽太郎がテレビを食い入るように見ている
私に気づかないぐらい
迅「Aちゃんも見てみな、面白いものが見えるよ」
迅さんにそう言われたので、テレビを見てみる
これは･･･ボーダーの会見？
こないだの大規模侵攻についての会見らしい
根付さんが、演説台に立って質問に答えていた
記者《ボーダー内部に犠牲者を出したという事実は、
ボーダーの防衛力に疑問を呈する結果になったと思うんですが
そのあたりに関してはどういった認識なのか、お聞かせください》
ボーダー内で犠牲者が？
そう思っていると迅さんが教えてくれた
迅「今回の侵攻で通信室で6人殺され、C級が32人攫われたんだ」
貴「C級が32人も･･」
ラービットと戦った時を思い出す
あそこで負けていたら、私ももう少しでそうなっていたのだ
そう考えるとゾッとした
根《「ボーダーの防衛力の不足をどう考えているか」という質問ですが
結論から言って、不足であるとは全く考えていません》
テレビ越しでも記者がザワついているのがわかる
貴「ここは嘘でも、不足だったって認めた方がいいんじゃないですか？」
迅「いや、どうかなーそれだと何書かれるかわからないだろ？
まぁ、そのうちわかるよ」
うわ、ニヤニヤうぜぇ←
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作者名：悠于 x他1人 | 作成日時：2017年9月29日 5時
