story52 ページ15
Aside…
貴「‥‥‥っあの時の‥‥！」
ﾊﾞｯ
私は勢いよく起き上がった
ん？起き上がった？
貴「‥‥ここは？」
白いベッドに白い部屋
見たことのない景色が広がっている
私は寝ていたのか‥‥？
藍「ボーダーの医務室よ」
隣から大好きな人の声が聞こえた
貴「藍ちゃん!無事でよかった‥‥本当に‥‥」
藍「当たり前よ、エリートの私がやられる訳ないじゃない」
藍ちゃんはすました顔でそう言った
素直じゃないなぁ‥‥
貴「とか言いながらキューブにされてたのは誰だっけ」
藍「Aも人のこと言えないでしょ
小南先輩に聞いたわよ？
私が殺られたショックで放心状態になってたって(ﾆﾔ」
うわぁ、小南先輩何言ってるんですか‥‥
恥ずかしいくて顔に熱が集まっていくのがわかる
藍「Aは本当に私のことが好きねぇ(ﾆﾔ」
貴「う、うるさい！」
藍ちゃんはさっきからニヤニヤし続けている
恥ずかしくなったので話を逸らす
貴「‥‥そういえば、今って？」
藍「大規模侵攻の次の日の朝8時よ
エンジニアが総出でキューブ化を解いてるけど
なかなか追いついてないの」
周りを見ると、私のように寝ている人が何人かいる
貴「そっか‥‥」
藍「あ！A、あなた学校は大丈夫なの？」
貴「？大丈夫って？」
藍「学校にボーダーってこと言ってないんでしょ？
休むって連絡入れないでいいの？」
貴「あー‥」
そうか、大規模侵攻の次の日と言うことは
今日は平日なのか
ポッケを探って、昨日は学校に携帯を忘れて行っていたのを思い出した
まずは家に帰って携帯を探さなきゃ‥‥
貴「家に帰って連絡してくるね」
藍「行ってらっしゃい」
私は立ち上がって医務室を出た
＿＿＿＿この日、私の人生は大きく変わることになる
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作者名：悠于 x他1人 | 作成日時：2017年9月29日 5時
