79.お返事 ページ39
しばらく時間が経った。
Aの頬の熱で温まった不二の手。
Aはそれを握ると自分の指を絡めた。
今までそんな少女漫画チックことをしてこなかったAがやる行動だからこそ、不二にとっては紅くなるな、というのは到底無理な頼みであった。
「あ、照れた」
ストレートに言うA。
痛いところを突かれて顔をしかめる不二。
何度目かの沈黙が訪れた。
「ねぇ、不二周助。聞いて」
それを破ったのはA。
そして絡めていた指を解き、一歩下がる。
「…不二周助さ、まだあんま話したことなかった時、ここで私に床ドンしたじゃん。その時は『何こいつ』って思ったし、訳分からなくてただただ…ウザかったけど、なんか…咲桜さんも関わってくる話になるんだけど、それは今度。まあ色々あって不二周助が…」
そこまで言って言葉を止めるA。
そしてまた深呼吸をしてから話し出す。
「不二周助が好きって気付いたというか……？」
そう言った。
Aにしては頑張った方なのだろう。
なぜなら彼女はこういう経験がないから。
その時、ふと思い出す。
鈴音や、だいぶ前に告白してくれた人。
その人達もこんなに緊張してたのか？とか。結果ふっちゃったけど、今は違うから。
好きな人に告白されたんだから、答えは一つ。
自分から告白しておいて、Aからの言葉が予想外だったのか目を丸くする不二。
「えっとつまりぃぃぃい！！！
不二周助がその気なら、付き合ってもいいかな…ってことです！はい！」
せっかくのいいムードだが、堅苦しい雰囲気は自分には似合うまいと、徐々にいつもの調子に戻ってくるA。
そして、不二が口を開く。
「じゃあ…」
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ふじりんご(プロフ) - Le-caさん» ありがとうε-(´∀｀;)ﾎｯ 頑張る！ (2019年10月11日 18時) (
レス) id: 42d7d11660 (このIDを非表示/違反報告)
Le-ca(プロフ) - 最新話よかったよ〜？更新しないからやや心配してたけど熱は仕方ないね！これからも頑張って！ (2019年10月10日 20時) (レス) id: 0ae78945e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふじりんご | 作成日時：2019年9月26日 19時
