ぶりっ子ならぬ、いい子ちゃんの私はマネージャーです。２【青葉城西】

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それから試合は終了。

試合中、黒尾先輩に「応援してくんないの？」とニヤニヤした顔で言われ、仕方無く元気いっぱいな感じで「ファイトー」と言っておいた。


結果は、音駒が僅差で勝利。

木兎先輩は悔しがっていて、黒尾先輩は「マネージャーのおかげかな？」とか抜かしていたから、取り敢えず足踏んどいた。


黒尾「ありがとね〜。ノートも綺麗に取ってくれるし、よかったよかった〜」

A「それならよかったんですけど、国見に呼ばれてるんでいきますね？」


もう一試合、マネやってくんない？
みたいなこと言われそうだったから、さっさとその場から退散する。

青葉城西のところに戻ったら、国見は超絶不機嫌だった。
それを金田一と共に宥めるのが、何より大変だったことは言わなくてもわかるだろう。



＊ ＊ ＊



雀田「今日、買い物に行ったら、農家のおばちゃんにたくさんおすそ分けしてもらったんだ！

多分、明日のご飯の食材になりそう」

A「それはよかったですね！
そういえば、今日はどんな夕飯を作るのでしょうか？」


練習時間が残り２時間となった。

そのため、我々マネージャーは夕飯作りをすることに。


メニューは、

トマトソースのハンバーグ、

玉ねぎとキャベツの野菜炒め、

タルタルソースをかけたチキン南蛮、

東京産の美味しいお米、

油揚げとじゃがいもの味噌汁。


美味しそうだけど、作る量が量だからなあ…。


雀田「おすそ分けしてもらったのは、キャベツと玉ねぎとニンジン…それと高野豆腐！

すごい量だったんだよねー」

A「心が広い方ですね。
とてもありがたいし、明日作った料理でも届けましょうか」

雀田「いいね、それ！」


そんなことを話しながら、２人で暖簾をくぐる。

確か、今日は谷地さんと白福先輩が買い出し係だったはずだ。


谷地「ずみまぜぇぇぇぇぇんっ！」

A「！？」


食堂には、何故か谷地さんの泣き叫ぶ声が響いていた。

武田先生や白福先輩、清水先輩が慰めているものも、一向に泣き止みそうもない。


な、何があったんだろ……？

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