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No.7 ページ7

そして、約束の放課後。

昨日は、日誌を私が先生に届け、国見と一緒に帰った。
国見からは「お前、本当(悪い意味で)いい性格さてるよな」って言われたから、蹴っておいた。

まあ、素で話せる人は貴重だし、国見は遠慮ないから私も楽だった。


松野「A、今日こそ一緒に帰らない?」


未羽がいつものように言った。

あ、そうか。
これから暫くは、未羽と帰れないしね。
事情を話しとかないと。


A「ごめん、未羽。
これから暫く一緒に帰れなくなっちゃった」


ニコッと笑顔を貼り付けてそう言うと、一瞬だけ未羽の顔が歪んだ気がした。

だが、すぐに未羽は笑顔で、


松野「わかった!じゃあ、また明日ね!」


そう言って、手を振って帰って行った。

彼女は部活を所属していないから、いつも2人で帰っていたのだ。
本当にごめんねー。


国見「松野さんも可哀想に。
こんなヘラヘラヘラ子に騙されて……」

A「うるさい、国見。
さっさと部室まで案内しろや」


国見がまた遠慮なく言ってきたから、小声でそう返した。

まだクラスに人はいるし、もう少しいい子ちゃんぶらないとね。


国見「『いい子ちゃん』は大変ですねー(棒読み)」

A「黙れ、センター分け」


国見とは相性がいいようで。
なんだかんだで、仲良くいっている。

中学時代、素で話していた友人2人を思い出した。
彼らとは未だに連絡を取っているし、仲がいい。

マネージャーになったこと、話してみようかな。
まあ、だいたい返信の予想はつくけど。


国見「はい、ここだよ」


国見にそう言われ、我に返って周りをよく見ると、そこは体育館だった。

なんだ、国見は室内の部活だったのか。
もしかして、剣道部とか?
声があの刀剣乱○に出てくるロイヤル王子こと一期一○だからさー。

あ、メタ発言すんまそん。


A「てか、アンタ何部?」

国見「は?知らなかったの?
バレー部だけど」


へえー、バレー部なんだ。

ん?


バレー部?


バレー部って、あのバレー部ですか?


A「ごめん、国見。
私はまだ生きていたいの」


私はそう言って、踵を返した。

まあ、反射神経がいい男子高校生にはかなわないが。
すぐに捕まりましたとも、ええ。

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なちゅ。(プロフ) - キルアさん» ありがとうございます!松野はこれから活躍してくれるんで、今後も楽しみにして頂けると嬉しいです! (2017年11月27日 15時) (レス) id: 05d9494c58 (このIDを非表示/違反報告)
キルア - 松野ちゃん好きw更新楽しみにしてます! (2017年11月27日 15時) (レス) id: e4b26041ab (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ。(プロフ) - にゃむさん» ありがとうございます。では、引き続き7画で書かせていただきます! (2017年11月17日 23時) (レス) id: 05d9494c58 (このIDを非表示/違反報告)
にゃむ(プロフ) - 7画であってると思いますよ (2017年11月17日 21時) (レス) id: 4d532d48c5 (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ。(プロフ) - プリフラさん» ありがとうございます!頑張りますので、これからもこの物語をよろしくお願いします! (2017年11月17日 6時) (レス) id: 05d9494c58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なちゅまろ氏 | 作成日時:2017年11月4日 18時

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