No.31 ページ31
先輩1「は、花巻と松川!?」
先輩2「う、うちら何もしてないから!」
先輩3「楽しく話してただけだから!
じゃあ、またね!」
2人を見た瞬間、先輩達は血相を変えた。
そして、捨て台詞を吐きながら超スピードで去っていった。
マジ、世界記録じゃなの?あのスピード。
花巻「おっす、A!大変だったなー」
松川「怪我してない?大丈夫?」
2人はニコッと笑ってそう告げる。
私も笑顔を貼り付けながら、頭を下げた。
A「危ないところ、助けて頂きありがとうございます!」
そう言えば、2人は「気にすんな」と言ってくれた。
本当、マジでできる奴かよ。
お前らのほうが及川先輩よりも絶対モテるわ。
花巻「飯食った?まだなら、俺らと岩泉と及川で食べるから、一緒にどう?」
花巻先輩がそう言う。
岩泉先輩がいるのなら、国見とともにご一緒したいが、及川クソ先輩がいるなら遠慮しておきますわ。
A「ごめんなさい、国見と約束してるので」
そうそう、こうしている間にも、国見のイライラはMAXに近づいているのだから。
松川「本当、2人って仲良いよね」
松川先輩の言葉に、一瞬だけ笑顔が引きつる。
……そ、そんなに仲良くしてたか?
A「そんなわけないじゃないですか。
ただ、バレーのルールを教えてもらおうと……」
花巻「あれ?国見の話だと、夜通し覚えたって聞いたんだけどなあー」
松川「それに、最初はどっちも『水口さん』と『国見君』だったのに、今じゃ『A』と『国見』だよねー?なんでかなー?」
ま、まさか。
引きつった笑顔のまま、2人の様子を伺う。
すると、2人は私に劣らない貼り付けた笑顔でこちらを見ていた。
こ、これはもしや…。
花巻「ねえ、そんな笑顔で騙せると思った?」
……バレてましたね、はい。
松川先輩のほうを見るが、こちらもすでに私の素性は把握済みなような感じ。
どうしてこうもバレるのか。
誰か、教えて下さい。
松川「無理は言わないけど、俺達仲間でしょ?
【本当の笑顔】が見たいな」
松川先輩が優しくそう言う。
ほら、また出たよ。
『仲間』だってさ。
花巻「そんなことしなくても、傍にいてやるよ。
つーわけで、さっさと1年のフロアに戻って、国見と飯食ってこい」
花巻先輩もそう言うと、私の背中を押した。
A「……なんのことですかね」
私はそれだけ言って、2人に背を向ける。
そして、そのまま教室まで振り返らずに駆け抜けた。
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いい子ちゃんをやめた私は、正式なマネージャーです。
兄が大嫌いなので白鳥沢に来たら、兄の大嫌いな若利君に気にいられてしまった
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なちゅ。(プロフ) - キルアさん» ありがとうございます!松野はこれから活躍してくれるんで、今後も楽しみにして頂けると嬉しいです! (2017年11月27日 15時) (レス) id: 05d9494c58 (このIDを非表示/違反報告)
キルア - 松野ちゃん好きw更新楽しみにしてます! (2017年11月27日 15時) (レス) id: e4b26041ab (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ。(プロフ) - にゃむさん» ありがとうございます。では、引き続き7画で書かせていただきます! (2017年11月17日 23時) (レス) id: 05d9494c58 (このIDを非表示/違反報告)
にゃむ(プロフ) - 7画であってると思いますよ (2017年11月17日 21時) (レス) id: 4d532d48c5 (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ。(プロフ) - プリフラさん» ありがとうございます!頑張りますので、これからもこの物語をよろしくお願いします! (2017年11月17日 6時) (レス) id: 05d9494c58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なちゅまろ氏 | 作成日時:2017年11月4日 18時