第１５５話 ページ5
三日月「なん……だと」
三日月さんが信じられないというような顔で私を見た。
みんなもざわつき、同様をあらわにしている。
A「山姥切国広さんは治せる。
でも、今の私には治すことはできない」
小狐丸「どういうことじゃ……？」
私がそう告げると、
小狐丸さんが首を傾げてそう聞いてきた。
……そう、今の私には直すことができない。
治すには必要なものがある。
治すには、
審神者の霊力、
御守りの中にある術式、
そして……折れた刀の破片。
A「……山姥切国広さんを私に頂戴」
三日月「！！」
三日月さんの瞳が揺れた。
その瞬間に、
三日月さんはギュッと胸を辺りを抑える。
三日月「……嫌だ、渡さない。
まんばは……渡さない…………っ！」
三日月さんはそう言って私を睨んだ。
広間のみんなが三日月さんと私を見守る。
……やっぱり、渡してくれないか。
それは想定内だ。
でもね、三日月さん。
貴方の我儘を聞いてあげたけど、
山姥切国広さんに会えなくて苦しんでいるのは貴方だけじゃないの。
A「……こんなこと、したくなかったんだけどね」
三日月「！」
私がそう囁けば、
三日月さんは身構えるように身を縮めた。
小狐丸「……三日月には指一本触れさせぬ」
そんな三日月さんの前に小狐丸さんが庇うように立った。
その瞳は、私を射抜くかのように見つめている。
……迷いの無い瞳。
それほど、三日月さんを想っている。
でも、惜しかったね。
三日月さんに触れるのは……私じゃない。
A「……全刀剣男士に命令する。
【全員、そこから一歩も動くな。】」
全員「！？」
みんなの動きが止まる。
……これが審神者の特権。
小狐丸「言霊……じゃと！？」
言霊。
これは、言葉に宿る力。
不思議な力で、刀剣男士を操ることができる。
つまり、チート←
A「……小狐丸に命令する。
【三日月宗近から刀の破片を奪え。】』
小狐「なっ！？」
私がそう言うと、
部屋全体がざわつき、小狐丸さんが怒りをあらわにする。
だが、そんな小狐丸さんの手は……
三日月「嫌だ……嫌だ。
やめてくれ……あ��あ��あ��あ��あ��っ！！！」
三日月さんの服へと伸びていく。
小狐丸「審神者……貴様ぁぁぁぁっ！！」
小狐丸さんの怒号が響いた。
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蜂の巣 - 194話冒頭の「長谷『倉』side」が「長谷『部』side」になってます (2019年3月9日 1時) (携帯から) (
レス) id: d5ccda77cf (このIDを非表示/違反報告)
紀羅 - 多種多様性って知らんのか！昔の人間だからな…と思いました (2019年1月29日 0時) (レス) id: 80e8fc00d9 (このIDを非表示/違反報告)
シュヴィーレイン(プロフ) - コメント失礼します。今回更新の部分で浪士3を倒す場面で、小夜が言ってるセリフが自分で入れた名前になっているのですが… (2019年1月8日 22時) (レス) id: 74f7c9dea9 (このIDを非表示/違反報告)
白器(プロフ) - え、まって泣いた、めっちゃ泣いた！2回ぐらい。更新、できたらでいいので待ってます！ずっと待ってます！ (2018年12月18日 19時) (レス) id: 606a83cb8b (このIDを非表示/違反報告)
桜 - やばい…先生かっこよすぎる。え、イケメンなんですけど。本当にかっこいい！！！！やばすぎじゃないですか！？マジで本当にかっこいい…惚れました。更新やめたのかな？？？できれば続けて欲しいです。 (2018年11月27日 22時) (レス) id: fcb91909ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なちゅまろ氏 | 作成日時：2018年8月1日 12時
