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志麻視点
俺は月崎志麻、東京都立呪術高等専門学校四年で一級術師。
一級術師とは言え、うらたんみたいに呪いを従わせるわけでもなく、一年の棘君みたいにペナルティがある協力な技を使うわけでもない。
浦[あー、マイクのチェック中。]
坂[二人共聞こえとるー?]
セ「聞こえとるよ〜。」
志「こんなんあったんやな。」
浦[何か、五条先生が送って来た。]
坂[こんなのあったんやったら、もっと早く送って欲しかったな。]
セ「やな〜。」
俺はセンラと一緒に眼下に広がる夜の街を眺めながら、通信機を耳に嵌め直す。
うらたんと坂田は反対側に待機して居て、小さな人影が見えて手を振ると、大きい方が振りかえして来た。
坂田やな、あれ。
眺めて居ると、作戦で話したトラックが来た。
志「今から喋れない。」
浦[了解、ミスすんなよ。]
志「誰がするか。」
俺は鼻で笑ってマイクを切り、ビルの上から降りて一旦検問所の横に降りて、人数を念の為数えておく。
…ゲームの中だと思ってたスリルを、リアルで味わいたくなかった…。
俺はうらたんとセンラみたいな呪術師の家系ではなく、坂田と一緒に遊んでたら、うらさんが助けてくれて、そのまま呪術師になったって感じ。
…まぁ、こうやって裏で社会を助けてる、って考えたらカッコいいけど。
そんな事を考えながら、扉が閉まる寸前に敷地内に入って裏口のロックを、昨日コピーしたカードキーを使って中に入る。
大胆な動きをして居るのにバレないのは、センラの呪術のお陰。
妖○ウォッチとかのジミーとか、確かそう言う感じの援護系の呪術を使う。
でも、普通に攻撃力の高いのも使えるし、一級に上がるのも時間の問題やと思う。
そんな事を考えながら、俺は地図を思い出しながら奥へ奥へ進む。
途中に呪いが居て、俺は刀の刃の部分が大きく湾曲した【呉鉤(ごこう)】を持ち、呪力を込めて薙ぎ払うと真っ二つに斬れた。
たま〜に生きてる奴が居るから微塵切りにしておく。
セ「お見事。」
『さっさと行くぞ。』
相棒に褒められて嬉しいが、カッコつけておく。
帳を下ろしたらバレるから、ヤバい奴が現れるまで下さない作戦。
呪い使ってテロ起こそうとかしてる奴らが呪い見えません、ってパターンはないだろうし。
もしそれだったら腹抱えて笑う自信がある。
…絶対笑うだろうな。
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作者名:ララ(ランタ) | 作成日時:2022年7月5日 15時