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坂田視点


 俺は坂田明、17歳の二級術師。



 東京都立呪術高等専門学校二年。



 二つ年上のうらさんとまーしーと同い年のセンラと、敵の陣地に潜入してた。



 此処は人間の欲望が渦巻き、金(命)を掛けて莫大な富を手にするら【カジノ】と呼ばれる場所。




 呪いを使ったテロ組織の資金調達場所がカジノらしく、情報が集まり次第【呪い】と【証拠】を掴んで本部に提出する。



 …と言うのが、今回の任務だった。




 後客とスタッフに別れた結果、俺とまーしーがスタッフで、センラとうらさんが客。




 一昨日服を試した時、二人共めちゃくちゃ似合ってた。




 …まぁ、うらさんはアレだけど…。




 先生である五条先生が用意したのがおもろ過ぎて、俺とまーしーとセンラはしばらく笑いが止まらなかった。




 まぁ、全員頭ぶん殴られたけどな。




ダンッ




客「クソ‼︎こんなのイカサマだ‼︎」




 思い出し笑いをして居ると、台パンと怒鳴り声が聞こえた。




 そう言って怒鳴ったのは、まーしーがディーラーとして立っている客。




 額には青筋が浮かんでいて、遠くから見ても面倒な客と言うことがよく分かる。




 卓上の上にはもうチップが無いから、負けるに負けたんだろう。




 俺が掃除をサボって遠くから眺めて居ると、金が無くなって逆ギレして居る客を見に、野次馬が集まって来た。




 まーしーは笑顔で対応して居て、客はその対応に更に逆上して居る。




 …ご愁傷様やな、うん。




スタッフ「Sakata, it's time to take turns.」
  (坂田、交代の時間だ)



 そんな声が聞こえて振り返ると、カジノでスタッフとして働いている先輩の男の人が立って居た。




『thank you.』
(ありがとうございます)



 一言笑ってお礼を言い、金が無くなって逆ギレして居る客の相手をするまーしーに背を向けて、さっさとスタッフルームに入る。




『…さてと…。』




 うらさんとセンラも探ってると思うし、俺も休憩中に調べるか。




 …サボってたら、うらさんが怖いからなぁ…。




 うらさんがガチギレした時の事を思い出し、身震いして腕を摩る。



 どんな呪いより、絶対うらさんの方が怖い。




 …まっ、男らしくてカッコいいんやけど。




 二つ年上の相棒の戦う所を思い出し、頷いてしまう。




『うらさん!例え女装しててもカッコええからな!』




 俺は一人、独り言を言って拳を握ったのだった。

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作者名:ララ(ランタ) | 作成日時:2022年7月5日 15時

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