四人の歌い手は鬼を狩る

いつもの場所 ページ25

センラ視点


　俺はセンラ、15年ぐらい前に、この世界？に来た。



　で、とある人を探してたら、上弦の弍が居て、話を聞こうとしたら太陽が登って逃げられて、結果的に女性を助けて、まぁ色々あって、その人の家に来たら、うらたん、まーしー、さかたんが居た。



　まーしーと坂田は涙ぐんでたけど、うらたんは嬉しそうに笑うものの、いつも通りしっかりしてて、浦島坂田船やな〜、って、懐かしく思った。



　で、今四人でお茶飲んでる。



志「まさか、センラがこんなに強かったとは…。」



セ「まーしー、それ俺のや。」



志「まだあるんだし良いだろ。」



坂「まだあるんなら、何でセンラの取ったん。」



う「人ん家で喧嘩すんなよ、怪我人めちゃくちゃ居るんだからな。」



　うらたんはそう言って、のんびりお茶を飲んでいる。



　太陽の下に居ると、ほんの少しだけ日に焼けて、ヒリヒリして痛いから、障子の裏でお茶を飲む。



セ「そういや、何で三人とも鬼殺隊に入ったん？」



　疑問に思って居た事を口にすると、まーしーと坂田が顔を見合わせる。



志「そう言えば、殆ど成り行きだよな。」



坂「師匠に会ったのも偶然やしな。」



う「俺も、お世話になった双子が、鬼殺隊に入ったから成り行き。今修行中。」



セ「そうなんや。」



　成り行きなんや。



　少し意外に思い、羊羹を一切れ食べる。



　…洋菓子が食べたい。



　和菓子も好きやけど、こう和菓子続きやと、洋菓子が食べたくなってしまう。




　時代的に洋菓子が高級でも、卵とかならあるし頑張ったら作れそう。



　ワークデスクの上でわざわざやらんでも、材料と場所さえ確保出来れば作れるし。



う「センラ、どうしたんだ？」



　洋菓子の事を考えてたら、前より更に小さなうらたんが心配そうに見て来て、何故か笑ってしまう。



　前より小さいと言えば、多分今から殺されるから、口を閉じる事にする。



セ「洋菓子が食べたいから、どうにか作れないかと思って…。」



志「チョコとか？」



セ「ケーキやケーキ。」



坂「この時代のケーキ、めちゃくちゃ高いからな〜。センラやったら作れるやろ、机でパンとか作ってたやん。」



セ「いや、全部あそこでやってたんじゃ無いよ。」



　坂田に突っ込んで、懐かしくてついつい笑ってしまう。



　場所は違えど、浦島坂田船はちゃんと此処におる。



　Crewの居る場所に戻れるか分からんけど、揃ったし、戻れる気がする。

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