四人の歌い手は鬼を狩る

鬼狩り開始 ページ14

坂田視点



　景色を観ながらのんびり歩いていると、一週間で着いて、今は始まるのを待っている。



志「鬼多過ぎ…。」



坂「そんなに居るん？」



志「1、2、3…。」



坂「数え切れるんや。」



志「無理や、多過ぎる。」



坂「無理なんかい。」



志「坂田は見えてないんやろ。」



坂「んー…、…遠過ぎて無理や。」



　何か、藤の花が邪魔して全然見えん。



　俺の使う呼吸に関係があるらしいけど、よく分からんし支障無いし、特に気にしてない。



？・？「皆様、今宵は…。」



　白黒の少女が出て…ん？



　片方…黒い方少女じゃ無い、男の子だ。



　何で女装して…あ、そう言う趣味の方ですか、すみませんでした。



　心の中で謝って顔を上げると、まーしー以外いなかった。



坂「あれ？他の人は…。」



志「坂田がアホな事考えいう間に、全員行った。」



坂「えっ、ならビリ？」



志「当たり前やん、先に行くき。」



坂「おー、頑張れよ。」



志「坂田もな。」



　まーしーが歩いて行って、取り敢えず俺も中に入ると、視界が良好になった。



坂「私の視界は良好だ。…なんて。」



　…このネタ、分かる人おるんかな。



鬼「久しぶりの人肉だ…。」



　あ、鬼発見。



　見えない背後からは反則でしょ。



坂「あの、聞きたい事があるんですけど…。」



鬼「喰う。」



　責めて反応してくれない？寂しいから。



　よっしゃ、鬼狩り開始や。

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