四天宝寺のコイ事情 (ページ40)

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お熱ページ40

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目が覚めた。
窓から見える空はまだ薄暗く、鳥の鳴き声もしていなかった。
また早起きをしてしまったのか…｡

昨日はご飯も食べずに簡単にシャワーを浴びてそのまま寝てしまった。テレビも、一切見なかった。

ベッドから起き上がると、急にめまいがした。

よろよろと立ち上がり、制服に着替えようとクローゼットを開けた。
体が鉛のように重く、呼吸も荒かった。

これはもしやと思い、制服に着替えるのを放置して体温計を取り出した。

３８度７分

完璧に熱だ。
たぶん、昨日のアレが原因なんだろうと思った。

うぅ～、とうなりながら冷蔵庫を開け、人参を取り出した。
いつものように檻の中に入れた。
でも光太はまだ寝ていて、丸くうずくまっていた。
その姿は大福みたいで、とても美味しそうだった。

学校に電話をして、休みを取った。
先生は心配そうにしていたが、明日になったら治ってるだろうとだけ言っておいた。

うがいをしてベッドに戻った。
部屋が蒸し暑かったので、クーラーをつけた。

今日は金曜日。
今日休めば三連休になるな、とひそかに喜んだ。

A「うぅ、寒い…」

こんな真夏に「寒い」という言葉は似合わないな。
体はベッドに沈んでいくように重く、だるかった。
寒気がしたので、クーラーを消した。

窓は閉めているが、セミの鳴き声が小さく聞こえてきた。

今日は１日寝ていよう。

抱き枕を抱きしめて、そう決めた。

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