5話 ページ7
月島side
その1週間後、僕は3年間住んでいたアパートを出て、木兎さん達の住んでいるアパートへと向かった。
確かにそこから大学までは近い。
前までは大学から6駅先でそこから20分歩いた先にアパートがあったけど、新しい所からは大学から2駅と駅から歩いて10分で着いてしまう。
ありがたい事には変わりないケド…。
心配だな。特にお調子ものメンバーが。
赤葦さんよくやってこれたな。
大変だろうに。
僕も今からその場に行くんだけど…。
「あ、月島。」
「!…赤葦さん!」
駅に着いたら誰かが迎えに行くとは聞いていたけど、赤葦さんが待っていてくれたんだ。
「お久しぶりです。」
「久しぶりだね。月島。東京にいたなんて知らなかったよ。」
「すみません、言えずじまいで。」
よかった。赤葦さんもいつも通りだ。あの人達といて変わったのではないかと少しドキドキしていた。
「赤葦さん。今更ですけどお邪魔しても大丈夫なんですか?」
「うん、全然大丈夫。あの人達の言動にはもう慣れたからね。」
慣れたという赤葦は苦笑いしてたケド。
「迎えに来てくれたのが赤葦さんでよかったデス。」
「これから行くとこは本当凄いからね。あの人達本当自由だから。」
ハハッと、微笑みを浮かべた赤葦さんはちょっと楽しそうだった。
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作成日時:2016年8月12日 16時