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ピンポーン
昨日買ったお菓子を渡そうとインターホンを押した
中から「はーい」という声が聞こえてきて玄関へ向かう足跡がかすかに聞こえる。
川島さんと会うことは多かったけど、それは全部偶然で
意図的に会うのは初めてだから少し緊張…
「はい、あ清水さんおはようございます」
ニコッと笑顔になる川島さんにつられて私も口角があがる
「おはようございます」
「これこの前の傘のお礼です、良かったら」
「え!いいんですか?」
わざわざありがとうございます〜って言いながら受け取ってくれた
「初めて見るお菓子だ。後で食べますね!」
「はい!」
川島さん良い人だなぁ…。
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大学の授業を受けながら窓の外を見る
川島さんの笑顔ってなんであんなにキュンってしちゃうんだろう…
シンプルに顔がいいから??
でもそれで言ったら宮近くんとか元太もかっこいいし
気がつけばそんな事を考えてしまっていた
授業が終わり教室を出ようと来た時
清水さん
名前を呼ばれて振り返れば一人の女性が立っていた
「はい」
「清水さんってこの後用事ありますか?」
「無いですよ」
「良かった。ちょっとお願いしたいのがあって」
そう言われて渡されたのは見覚えのない資料
どうやらこの資料を管理室まで持っていかないといけないけどこの後急ぎの用事があるから代わりに持って行って欲しいらしい
「お願いしても…?」
「全然大丈夫ですよ」
ありがとうございますっていう女の子にニコッとして管理室に向かった
管理室ってここの事だよね…
管理室って扉に書いてるけど少しドアが開いていて
誰か居るのかな
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作者名:るん | 作成日時:2021年10月5日 23時