悪戯が34回 ページ38
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マフィアビル、どっかの一室。今日も今日とて騒がしい女は1人その部屋に凸をかましていた。
『ご機嫌麗しゅう檸檬お兄さ〜〜ん!!!初めましてNice to meet you!!』
「いい所に来た!!!三宅Aちゃんじゃないか!」
梶井基次郎である。
マフィア内のちょっとした変人2人が集結。変人+変人が意気投合しない訳がなかった。
『うっわあ檸檬いっぱい!レモネード沢山飲めそう!お店出せそうなレベル』
「うはははは!この後提供しようじゃないか!」
『やった!やつがれ先輩も紅葉姐さんも重力幹部もみんな呼んで飲もう!』
わあわあと2人が数十分騒ぎ、その後に本題に入った。
「君を呼んだのは檸檬を大量に作って欲しいからだ!
題目!"檸檬爆弾を沢山作ってみよう!"」
『ホァ?』
一瞬の静寂が降り、Aがぽかんとした顔で梶井を見た。
『ん?…檸檬爆弾の方?檸檬単体?合う日本語ないよ…?』
「檸檬単体でいい!それをそこにある箱全部埋めて欲しい!」
Aは嫌な予感を感じながら、梶井が指さしたそっと後ろを振り返った。
積み上げられたとんでもない量の箱。数えきることなどこの数秒では出来ないだろう。
『…あの〜、Aさ、"無"から実体を伴ったもの作り出せないんだよね〜…檸檬だから…えっと、レインとして"雨"が降ればそれから作れ出せるけど…それもご存知?』
「知っている!それも知ったの上で僕は君に頼み事をした!
これが証拠、"全自動雨降らし機"」
『いやネーミングセンスどこ置いてきたの檸檬お兄さんそのまんまだよ』
積み上げられた箱の隣にあった、布のかかった大きな何か。その布を剥ぎ取ると機械が姿を現した。
『…ただの水が雨のように降ってきても、Aが"それが雨"だって認識すれば作れるということも知っての上?』
「勿論!事前に異能の情報は色んな人から聞き出した!ハハハ!」
『わあ凄い異能の情報ダダ漏れしてる大丈夫かな…まあやるだけやる!レインコートない?濡れちゃうA』
「持ってくる!頼んだよ!」
この後Aは20時間ほど延々と檸檬を製造し続けた。
報酬はレモネード、代償は風邪だった。あんまりだと思った。
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君死勿 - 樋口「芥川先輩〜!?!?」←ってなってそうですね… (8月30日 13時) (レス) id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
和歌 - 素敵な作品ありがとうございます! (2022年8月17日 0時) (レス) @page1 id: 5bd59d973a (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - いえ!頑張って下さい! (2022年7月29日 12時) (レス) id: cf85aeee8c (このIDを非表示/違反報告)
しろみぃ(プロフ) - 彩さん» わーー!!ありがとうございます!!!!更新頑張らせて頂きます…!! (2022年7月29日 12時) (レス) id: 02d7799d85 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - この作品大好きです!これからも更新頑張って下さい!私の心の癒しです! (2022年7月29日 9時) (レス) @page11 id: cf85aeee8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろみぃ* | 作成日時:2022年7月22日 22時