優等生の妹は劣等生。【プロセカ】【東雲彰人】

9 壊れたドールとマリオネット ページ27

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「ん〜〜〜疲れた！！」



「わ、私も疲れた…！」




『私も、久々にこんな全力で歌っちゃったよ』






えっと……杏、と、こ…こはねちゃんと私の3人で歌っていた。





未だに名前が合っているかは分からなくなる。



上手く歌えていたかは、別としてだ。











ぐぐっと体をのばし、それからスマホを取り出して通知を見る。












『…お姉ちゃん』










"最近あんまり一緒に予備校とか、図書館行けてないけど、何かあった？無理はしないでね。"








もともと、勉強もしないといけなくて歌には最近力を入れていなかった。





だが、ビビバスのみんな、セカイのみんなと会ってからは優先順位がかなり上位にあり、そのせいでお姉ちゃんと予備校図書館、行くことが少なくなっていた。








こ「あ、ねえAちゃん、ずっと聞きたかったんだけど…」




『何かあった？』




こ「Aちゃんの苗字って、朝比奈だよね。





もしかして、朝比奈まふゆ先輩の、『妹だよ。優等生のお姉ちゃんの、妹』











そこまで言ってから、はっとして意識が戻った。









こ「そうなんだ！朝比奈先輩は確かにすごく頭良いとか聞いたことあって」






杏「え！ならAも、めっちゃ頭良いんじゃ『それは無いよ』ええ！！」








突っかかるように否定し、私は誤魔化すように笑った。





『急用できたから、帰るね。またね2人とも』








たたっと走ってそこを後にした。








2人が、私が去った後に考えたような表情をしていたのは、私は知るはずもない話だ。

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