29 アンサー ページ11
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［ 5日後 ］
来たる本日の6時からはイベント。そのイベントが終われば私は新くんに返事を言う。
……でも、私に答えは出せてなかった。時間があるから大丈夫だと思い込んでしまって、結局返答は決まらなかった。
好きか、嫌いか。新くんは嫌いじゃない。でも、恋愛的な好きかと言われれば、多分違う。ずっと一緒がいいかと言われると…そうじゃないから。
どうしても、新くんを思い出せば東雲くんがちらついた。私に本当の想いを気づかせてくれたあの日から、どうもかっこいい。歌のコツを教えて、たまに一緒に歌う事が楽しかったのに、一緒にご飯を食べたり遊びに行って、その笑顔を見たら私は嬉しかった。
…私は、この気持ちをどうしたいんだろう。
「…ちゃ、Aちゃーん！」
『…み、みず…き』
「どうしたのさぁ、今日よくぼんやりしてるって弟くんから聞いたよ」
屋上。隣でスマホを触っていた瑞希は、体育座りでぼんやりと地面を見つめていた私を覗き込んでいた。
『…ちょっと、ね。答えが出なくて』
「？なんの？」
…瑞希になら、言えるか。
『分かんないんだよね、好きって言う気持ち。
新くんは好きって言ってくれた。私も新くんは好きだけど、何かが違う…何なのかな』
少し間を置いて、瑞希が笑い、私の手を取った。
「ボク、新っていう人が誰か分かんないけどさ。この人と一緒に居たら楽しいとか、笑ってたら嬉しくなるとか…こうやって」
指の間にするりと瑞希自身の指を入れ、握った。
「手を繋いだらあったかいとか」
手は繋いだまま、身体を寄せられて「こっちみて」と言われて見るとこつんと額を当てられ、瑞希の綺麗な目が私を捉えた。
「こんなに近くでも、このままずっとそばに居たいって思うくらいなら、それは恋としての好き。そうじゃないんだったら…友達としての好き、なんじゃない？
…まって、ボクでも自分が何言ってるかわかんなくなってきた」
アドバイザー難しいな、と呟きながら瑞希は私からずっと離れた。私を水から引き上げてくれたその手の温もりも、隣でハンバーガーを分けて食べたあの楽しさも、近くにいて心が高鳴ったのも。
________ああ、なんだ。また単純な事に気づけなかった。
とっくに、ずっと前から東雲くんが好きだったんだな。
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☆*。ｙｏｚｏｒａ *。☆(プロフ) - 今回のも凄く素敵です！確かに最近プロセカのストーリー重いですねw。完結は悲しいですけど、無事終わる事を応援してます！ (8月30日 10時) (
レス) @page12 id: 33900b6a04 (このIDを非表示/違反報告)
しろみぃ(プロフ) - ☆*。ｙｏｚｏｒａ *。☆さん» ありがとうございます〜〜そう言っていただけるの嬉しいです😭😭😭 (8月23日 23時) (レス) id: de406be33b (このIDを非表示/違反報告)
☆*。ｙｏｚｏｒａ *。☆(プロフ) - 好きです（（（いやぁ、叫びました。表現力が素晴らしいです、しろみぃさん。これからも応援してます！ (8月15日 21時) (レス) id: 33900b6a04 (このIDを非表示/違反報告)
しろみぃ(プロフ) - ☆*。ｙｏｚｏｒａ *。☆さん» ウワ〜〜！！！！！ほんとですか！！めちゃくちゃ嬉しいです😭頑張って更新します……！！！！ (7月30日 9時) (レス) id: 02d7799d85 (このIDを非表示/違反報告)
☆*。ｙｏｚｏｒａ *。☆(プロフ) - 彰人推しから本当糖分過剰摂取で倒れそう…忙しいこともあるかもしれませんが、更新頑張ってください！応援してます！！ (7月26日 14時) (レス) id: 33900b6a04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろみぃ* | 作成日時：2023年6月22日 7時
