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XANXUS side
執務室で書類を確認していると、控えめなノックが3回。
入れと言うとベルが扉から顔を覗かせた。
ベル「ボスあのさ、Aどうだった?」
デスクの前まで来ると、遠慮がちにベルがオレに質問をしてくる。
案の定。Aはオレと結婚している、10年後の記憶だけ抜けていた。
分かっていたことだ、、、、。
これは10年後のあいつ直々に告げられたことだ。
ボンゴレの縦軸の奇跡か。
Aが過去を見る巫女だからか。
オレの夢の中に10年後のAが現れた。
10年後にとんだ奴ら全員が口止めをされた。
だが、夢に現れたのはオレにだけと言うA。
『現れたのは貴方にだけよ。今の私は、自分の気持ちにすら気づいていないわ。だから、知ったら混乱するでしょ?』
イタズラっぽく微笑むAは、オレの知らないA。
10年後のオレが少しばかり羨ましく思った。
長期戦になるだろうが悪くない。
ベル「ボス?」
XANXUS「覚えてなかったが問題ない」
オレの意外な言葉にベルは驚いていた。
XANXUS「言いたいことがあるなら言え」
ベル「いや別にねぇけどさ。ボスはすげぇな」
俯くベルの拳は強く握りしめられていた。
ベル「オレだったら。ショック過ぎるし、、、、」
XANXUS「そうか」
消え入るようなベルの言葉に、オレは一言しか返してやれなかった。
オレはそのまま、見る気のない書類にまた目を落とすのだ。
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吾君ト(プロフ) - にくまんさん» こんにちは、コメントありがとうございます(^^)もちろん、原作の続きである、代理戦争編も書きますのでそれまで、お付き合いいただけると嬉しいです(^^) (2018年2月24日 10時) (レス) id: 442a949fe3 (このIDを非表示/違反報告)
にくまん(プロフ) - 原作の続きは書かないんですか?読みたいです (2018年2月24日 10時) (レス) id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:吾君ト | 作成日時:2018年2月10日 22時