小さな溜め息 ページ4
『これ、ありがとね』
じゃあ私こっちだから。なんて言いながら山田の前を通り過ぎる。
ああ、あったかいコーヒー飲みながらゆっくり帰ろうっと。
そんなノンキな事を考えて居たら後ろから不機嫌MAXの声で聞こえてくる山田の声。
「おい待てコスプレ女」
『は?』
誰がコスプレ女じゃ。そう思いながら後ろの山田を睨みつけるように見てやると
ヤツはそれ以上に凄い喧騒で私を睨んでこっちへと向かってきたのである。
「なに、お前一人で帰ろうとしてるわけ」
『え、だってもうバイト終わったし』
それに、寒いし。なんて一言付け加えると「だからさっきコーヒーやっただろ」なんて
ギロっと見つめながら言われるわけで。こ、怖いんですけどその顔。
『だからそれはさっきありがとって言ったじゃん』
なに、それじゃ気が済まないとでも言うのだろうかこの人は。
「ばっか、俺がわざわざこんなクソ寒い中缶コーヒーやる為だけにお前を待つと思うか?」
『え、違うの』
え?みたいな顔をして山田を見たら心底呆れたような顔をされる。
なにその馬鹿な奴を見るかのような視線。
「お前さ、このあと時間あんだろ」
『え、な「あるだろ」
『…ありますとも』
そんな山田の半ば無理矢理な誘いに私は有無を言わされることなく、
強引に付き合わされる羽目になったのである。
143人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちなみ - すごい面白かったです!他の作品の連載も楽しみにしてます! (2015年4月26日 22時) (レス) id: f6cf2bed40 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - めっちゃいい!! (2015年1月15日 0時) (レス) id: 99a29e3e26 (このIDを非表示/違反報告)
まろ介(プロフ) - 雪佳★さん» ありがとうございます^^そう言って頂けるとこのお話書いて良かったと本当思います!* (2014年12月31日 18時) (レス) id: 0507410ecb (このIDを非表示/違反報告)
雪佳★ - 面白かったです♪( ´▽`)素敵な作品でした。・°°・(>_<)・°°・。 (2014年12月31日 17時) (レス) id: e0b4cb4f75 (このIDを非表示/違反報告)
まろ介(プロフ) - ちゅりさん» はじめまして!お話読んで頂きありがとうございます^^素敵だなんて言って頂けて凄く嬉しいです!私のやる気に繋がります、ありがとうございました♪ (2014年12月25日 23時) (レス) id: 0507410ecb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まろ介 | 作成日時:2014年12月25日 16時