ヒーローの義娘はトリップして海賊になった4【ヒロアカ】【ワンピース】 (ページ22)

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165話ページ22

ロー「使わせてもらうぜ、ガラクタ屋」

ヴォルフ「ああ、この天才の偉大さを、世に見せつけてこい」

私たちは全員で拳を合わせた

そうして、出発の日がやってきた。
私たちはこれまで通りに朝ごはんを食べ、全員で出た。
研究所に行ってポーラータング号に乗りこみ、ヴォルフに操縦を教わりながら、船をプレジャータウンの港につけた。

サナ「コユキちゃん、忘れ物」

倖雪「？」

忘れ物？

カナ「ヴォルフさんに頼まれて、作ったの」

ﾊﾞｻｯ
！真っ白なつなぎだった！
後ろにはローが考えた海賊マークがあった。

サナ「.....行ってらっしゃい」

ｷﾞｭｯ
倖雪「行ってきます」

意外だったのは、ラッドが一番泣いていたことだ

ラッド「うおおおおおんっ！！あのチビどもがこんなにたくましくなり、そして大いなる冒険へ繰り出そうとしている.....！海賊だろうがなんだろうがかまわん！私は今！猛烈に感動しているうううううっ！！」

こんなに涙もろいやつだなんて全然知らなかった。

ロー「お前ら、そろそろ行くぞ」

私たちはポーラータング号のデッキへと向かう。
『私たち』の中にヴォルフは含まれていない。ヴォルフは町の人たちに混じるようにして陸に残り、『私たち』を見送る立場だ。
別れの時が、来たんだ。

ロー「じゃあな、じいさん。世話になった。せいぜい長生きしろよ」

倖雪「身体には気をつけるんだぞ」

デッキから、私とローはそう声をかけた。
ベポとシャチとペンギンも、それぞれじいさんに感謝の言葉をつげる

ベポ「ローさん、コユキ、船動かすよ」

倖雪.ロー「「ああ」」

ゆっくりと、潜水艦が動き出す。
陸地から遠ざかろうとする。

ヴォルフ「ロー！ペンギン！シャチ！ベポ！コユキ！＿＿＿これまで、楽しかったぞ」

倖雪「！」ｸﾙｯ

ロー「ヴォルフっ！！」

倖雪「お！」

ローが初めて、ヴォルフの名前を言った

ヴォルフ「ロー、お前......」

ロー「寂しくないわけがねえだろうがっ！あんただよ！他の誰でもなく、あんたと別れるのが寂しくないなんて、そんなことあるんけがねえだろうがっ！！」

ローの言葉は本心だった。

倖雪「ｽｰ......ありがとう、ヴォルフっ！！ずっと、ずっと優しくしてくれて、ありがとうっ！！離れてても！会えなくなっても！ヴォルフは、私たちの最高の友達だっ！！」

ﾊｧﾊｧ
最後の方は声がかすれてしまった