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襖を開けるとAが目を覚ましたようだった。
『桜備、大隊長…』
コホコホと咳き込みながら起き上がろうとしていた。
桜「無理するな…」
桜備は起き上がろうとしているAを横にさせ落ち着けさせる。
『すみません…火事は…？』
浅い呼吸を繰り返しながら町はどうなったと聞くと
火「大丈夫だ、火も全て消えている。今は自分の心配をしろ」
そばに座る桜備の後ろに立つ火縄が答える。
『そうですか、元気…と言いたいところですが、左腕の感覚が殆どないですね…』
森「そんな…」
Aの途切れ研切れの言葉に絶句するシンラ。
『大丈夫やってシンラ…話したやろ、一、二週間もしたら治るわ…』
隣に座り落ち込み項垂れるシンラの頭を無事な右腕でグシャリとかき混ぜるように撫で笑顔を見せると部屋の前に立っていたらしい新門が部屋に入って来た。
新「どういうことだ。灰病は治んねぇはずだろ」
新門はAを見下ろすように睨む。
『ケホッ…ゴホッコホ……え、話して…ないんですか？』
酷くなりつつある咳を我慢しながら何も知らない様子の新門を見て桜備に聞く。
桜「お前の能力は言ったがあのことは言ってない」
『そう、ですか…話しても、大丈夫でしょう…わたしが……』
うつらうつらと意識が途切れかけながらも話そうとするAを止めて桜備は休む様に言う。
桜「俺から言っておくから、Aは寝ておけ。シンラ、Aを頼んだぞ」
森「は、はい…」
Aはゴホゴホと濁った咳をしながらもまた眠りについたようだ。
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ラオ(プロフ) - とても面白いです！ 続き待ってます！ 頑張ってください！ (2022年8月22日 21時) (
レス) @page30 id: 97cd07d666 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 続き楽しみです 頑張ってください (2022年8月16日 12時) (レス) @page30 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - 始めから一気読みさせてもらいました！続きを楽しみに待ってます！ (2020年12月5日 20時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2020年11月29日 23時
