私ノ居ル場所２【炎炎ノ消防隊】

65 ページ21

数分後…シャワールーム――

何故かマキ、アイリス、Aに加え火華も一緒に入っていた。

Aはシャワーを浴びずに少し離れた所でタンクトップ姿になって濡らしたタオルで体を拭いている。

火華「なんだ結構キレイじゃないか」

火華はシャワールームを見まわして言う。

ｱｲ「なぜ義姉さんも入るんですか？」

火華「アイリスが立派に成長したか確認しにな」

アイリスと火華がわちゃわちゃしているとマキが羨ましそうに

茉「いいな〜三人共女の子らしいしなやかな身体…」

と言った。

確かにマキは元軍人であることも関係するのか、しっかりと筋肉がついた身体だ。

火華「お前こそよく鍛え抜かれた美しい身体ではないか。うちの隊員にも見習ってもらいたいものだ。」

茉「エヘヘ…そ…そうですか？」

マキは火華に褒められ嬉しそうだ。

『(皆よく冷静でいられるよなぁ)』

Aは他人に身体を見られるのも見るのも抵抗があるので少し三人から視線を逸らしている。

わちゃわちゃとしているとふとアイリスが真面目な顔をした。

ｱｲ「いつもシンラさんに会いに来ているわけではないでしょ。また、危険なことをするのね」

火華「あぁ、私も協力して第１に調査を入れる…戦になるかもしれん。議論を重ねたが桜備は切れ者だ…直に策を思いつく。あと、ハナからシンラは関係ないぞッ」

真面目な話をしているはずなのに何故か話がそれていく…

『(ソロッと出よ…)』

Aは三人に気付かれないようにソロリとバスシャワールームを後にした。

66→←64

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す