59 ページ15
Aが火縄達を捜索するのに苦戦していると
火華「派手に暴れまわったようだな第8よ…」
後ろからシンラ達が来たようだ。
『あ、シスター。もうお話はいいんですか?』
そう聞くとアイリスはいい笑顔ではいと答えた。
『そうですか、よかったです。ちょっと待ってくださいね、今中隊長達を探してますから…』
そう言うともう一度目を閉じ集中する。
火華「何をしているのだ?」
森「Aの能力で中隊長達を探してるんです。Aは熱の感知能力が高いらしくてそれで索敵してるらしいです。」
俺も詳しくは知らないですけどと最後に断っておく。
パッと見ではただ棒立ちで目を閉じるAの姿は不自然に見えるのだろう。
しかし、火華は新人大会の事を思いだしたらしくなるほどなと言って納得していた。
『居た、やっと見つけました。こっちです』
そう言って先導するように歩く。
『研究施設ですから結構大変でしたよ…』
ふぅとため息を吐く。かなり大変だったようだ。
火華「しかし、今回の騒動…上と寝そべってる砂利共にどう説明したものか…」
そこらここらに倒れる第5の隊員達を見ながら火華がぼやく。
森「桜備大隊長は合同夜間演習に見せかける工作をするつもりだったみたいですが…」
火華「その前にお前らが飛び込んできたのだな。いつもそんな調子じゃこの先失敗するぞ」
『そうですね…これから先もこうして上手くいく保障なんかどこにも無いですから』
そう話しているとアイリスがいいことを思いついたという様に話し出す。
アイ「これから第5と第8のみなさんで、お食事会をしたらどうでしょうかッ!?」
そう言うアイリスにシンラはそれはちょっととなだめようとする。
火華「なるほど、なかなかいいな」
アイリスの提案に賛成する火華に驚くシンラ。
火華「人を欺くにはバカらしい方法の方が成功しやすいこともある」
『確かに、それなら”演習してその後に親睦会をしている”という風に見えなくもないですからね』
火華「第5の戦闘力を試す為私が第8に敵役を頼み、抜き打ちで戦闘演習を行ったことにする。第5に突入してきた第8の隊員と合流したら食事会で打ち上げだ。」
森「ず…随分協力的ですね」
思ったよりスムーズに事が運びそうな雰囲気にシンラが驚く。
火華「だって…好きになっちゃったんだもん…」
火華はそう言ってまた顔を赤らめた。
森「エ!?」
『おっ!!』
102人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイ(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます。報告を受け原作の方も確認しましたがここでの地域が“新宿区”のため管轄は“第1”になりますのでこのままにします。 (2021年6月9日 22時) (レス) id: 2c9468588d (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - あ、あの、61話の桜「それは第1の管区…」ってところ、第1ではなく、第7ですよ。 (2021年6月6日 14時) (レス) id: 985c3b27ad (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 次の話が楽しみです (2020年7月8日 18時) (レス) id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
未羽(プロフ) - 更新、めっちゃ待ってます!! (2020年5月23日 18時) (レス) id: c79f5e12a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レイ | 作成日時:2020年5月6日 1時