21 ページ21
.
ニヤニヤした顔の実弥が目に入る
今もしかして好きって言っちゃった!?
『今のはハンバーグ好きだなって思って?』
「ふーん」
『な、なによ』
頬杖をついてなおニヤニヤの止まっていない彼
「それで本当は何が好きなんだァ」
こいつ絶対確信犯だ
何が好きなのかわかってるくせに言わせたがってるんだ
『わかってるくせに…』
「ふはっっん?」
吹き出してしまってる時点で負けた気がして
『さ……がだよ…』
「聞こえないなァ」
『実弥がだよ!!!!!』
我ながらにすごい大きな声を出したと思う
_
「俺も好きだよA」
すごく嬉しそうな顔して言ってくるから
恥ずかしさから変な意地が出てきてしまって
『し、知ってたもん実弥が私のこと好きくらい』
「そうだなァ俺も知ってたし」
“ 昔から両想いだったもんなァ? ”
『昔から?』
「高校の時、俺はそうだけどAは違ったかァ?」
『ううん違くない』
今更ながらに発見することが多くて
『わかってたなら言ってくれればよかったのに…』
「んーなんかプライドってもんがあるんだよなァ」
『だからって女の子から言わせる!?』
「その代わりに…」
“ いっぱい甘えたじゃん ”
立ち上がったと思ったら隣に座ってきて短く唇を奪われた
「キスも初めてじゃないしなァ」
『そりゃ実弥は…』
「ちげェよ、Aとするキスだよ」
『それも知ってたの!?』
「あんな後によく寝たよなァ」
『だって落ち着くから』
「俺もAの隣が1番落ち着く」
色々とカミングアウトされすぎて頭が追いつかない
でも、嬉しそうにスリスリと唇に吸いよってくるから首に手を回した
「このままするかァ?」
いつの間にか実弥の膝の上に座っていて
『ハンバーグ冷めちゃうっ』
「うん、でも今はAがいい」
この先は何も言わせないと深く唇が重なり
自分もそうしたかったからか彼のペースに流された
.
152人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑛茉(プロフ) - 幸せを(ゝω・´★)さん» メッセージありがとうございます。私もこんな同居人欲しいな〜と思いながら書いてます(笑)これからもよろしくお願いします! (2021年4月4日 10時) (レス) id: 34a2c94a5f (このIDを非表示/違反報告)
幸せを(ゝω・´★) - さねみん可愛いですね、、こんな同居人いてほしいなぁって思いました。応援してます!頑張ってください!! (2021年4月3日 14時) (レス) id: acc958e8df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:瑛茉 | 作成日時:2021年4月1日 22時