3 ページ3
.
彼が隣にたまにいる授業では横からよく紙が飛んできて
“ ひま ”
隣を見ればこっちを見ている不死川くん
“ 授業中です ”
ぶはっっと隣の彼が笑いみんながこっちを向いた
自分が見られてるわけでもないのに赤くなってしまって恥ずかしくなる
“ 耳が真っ赤 ”
“ そんなことないです ”
“ かわいいな ”
隣を見れば片眉を上げて意地悪そうに笑っていて
誰にでも言ってるんだろうと思いその後は返すのを辞めた
たまに隣から視線を感じたが気づいてないふりをして
浅くも深くもないこの関係がある日を栄に180°変わる
_
その時期は文化祭の準備期間でみんな初めてのことに浮き足立っていた
席に座ってはいるものの自由に準備をしているこの時間に
何故か私は不死川くんと一緒の椅子に座っている
いや、正確には私の椅子に座り込んできた
「Aやろう〜」
「色々持ってきてみたけど足りる?」
そう言いながら寄ってきた友達と自分の机で作業に取り掛かった
「おいこれむずい」
「てかめっちゃ下手すぎだろっ笑」
隣の机でも不死川くんの友達同士でやっていて
「Aできたかァ」
そう言いながら椅子に座ってきた
正確には半分押し出されて
「え、めっちゃ上手じゃん!!」
「そっちが下手なだけでしょ笑」
友達同士も盛り上がっていて気づいたら
彼が座っていた椅子にも他の人座ってしまい
必然的に一緒にやることになって冒頭にいたる
「それ貸せェ」
自分の方にもあるのにわざわざ私の後ろに手を回して密着してくるし
「これこうだろォ」
意外と手先が器用な彼は教える時にもさらりと手を握ってきたり
「実弥くーん!!」
「少し休憩しない〜?」
外から呼んでいる女の子たちにも
「ここから動けねェんだわ」
どう見ても今は何もしてないし動けるはずなのに
隣から動かないところとか
“ 疲れた ”
そう言いながら寄っかかってくるのとか
いちいちドキドキして仕方がなかった
.
152人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑛茉(プロフ) - 幸せを(ゝω・´★)さん» メッセージありがとうございます。私もこんな同居人欲しいな〜と思いながら書いてます(笑)これからもよろしくお願いします! (2021年4月4日 10時) (レス) id: 34a2c94a5f (このIDを非表示/違反報告)
幸せを(ゝω・´★) - さねみん可愛いですね、、こんな同居人いてほしいなぁって思いました。応援してます!頑張ってください!! (2021年4月3日 14時) (レス) id: acc958e8df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:瑛茉 | 作成日時:2021年4月1日 22時