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「………が…………って…」
次に目が覚めた時は実弥は誰かと電話していた
自分を見れば首にまでちゃんとブランケットがかけられていて
そこから実弥の匂いがよくした
スンスンと匂いを嗅いでいれば電話の内容が入ってくる
「今日は無理だァ」
「あのなァ、宇髄」
宇髄って誰だろう
頭を掻きながら話す姿は一見面倒くさそうにしているが
嫌な顔はしていない
“ なんか嫌かも ”
今まではなんとも思わなかったのに
気がついたら起きて実弥の袖を掴んでいた
気づいていなかったのか一瞬驚いた顔をしたが
すぐに優しい目付きに戻り頭を撫でられ手の甲を頬にすりすりされる
「あァ、ちょっとまた後にしろォ」
急に切られた電話に邪魔してしまったかと心配になったが
おはようと言う声に安心した
『おはよう』
「身体痛くねェか」
『うん』
顔を見れば一瞬唇に目がいったが隠し通すことを選んだため
髪の毛に目を逸らすと少しはねた寝癖を見つけた
手を伸ばすと彼は不思議そうな顔をしたが
少し身体を縮めて触りやすいようにしてくれた
ペタンと撫でてあげる
何度もやっても離す度にピョンと戻ってくる
『お水で濡らさないとなおらないかも』
そう伝えてもされるがままの実弥はいつもの朝と逆転
今が聞く時かと思い
『さっきの電話誰?』
ふたりの間に静かな空間がうまれた
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瑛茉(プロフ) - 幸せを(ゝω・´★)さん» メッセージありがとうございます。私もこんな同居人欲しいな〜と思いながら書いてます(笑)これからもよろしくお願いします! (2021年4月4日 10時) (レス) id: 34a2c94a5f (このIDを非表示/違反報告)
幸せを(ゝω・´★) - さねみん可愛いですね、、こんな同居人いてほしいなぁって思いました。応援してます!頑張ってください!! (2021年4月3日 14時) (レス) id: acc958e8df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑛茉 | 作成日時:2021年4月1日 22時