【風柱】かまってほしい

無 ページ39

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起きれば隣にいた温もりはなくなっていて日が頂点にあるから
昼ぐらいかと思い布団から出た


「さすがにお腹空いたァ」

頭を掻きながら縁側をあるけば笑い声がした






『無一郎君は折り紙が上手なんだね』

「僕のはすごい遠くに飛ぶよ」


周りには紙飛行機がたくさん折られていて
結構な時間一緒にいることがわかるものだった


庭には歪な紙飛行機が落ちていて
あれがAが作ったやつだなァと思った







一人娘の彼女は小さい頃から面倒見が良くて
俺の兄弟ともすぐに打ち解けていた



きっと時透のことも弟のように思えているのか
にこにこしながら話しを聞いていた



『実弥おはよう』

「不死川さんおはようございます」

「あァ、おはよォ」

自分の気配に気づいたふたりがこっちを見た




「不死川さんの奥さん紙飛行機下手だよ」

そう指さしたのはやはり中庭に落ちてる紙飛行機で




『無一郎君が上手すぎるの！』

たしかに周りに置いてあるのは綺麗でどれもよく飛びそうだった


「Aは昔から不器用だからなァ」

花冠も作れなくて不貞腐れてたなぁと思い出して笑えば




『もう！2人とも、、それよりAでしょ覚えてね』

「どうせすぐ忘れちゃうから」

そう言えば遠くを見ていて




「大丈夫、不死川さんの奥さんってことは覚えてるから」

『奥さんじゃないよ、、、』

「これからなるんだァ、変わらねェよ」



ぽぽぽと赤くなる彼女に

「顔赤いよ？」

と言う時透にデリカシーない！とまた怒っていた





“ もう少し遊ばしてやるかァ ”

そんな2人を横目にその場を通り過ぎて台所に向かった





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