【風柱】かまってほしい

風 ページ37

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実弥が戻ってくれば白い丸いのが足にくっついてきて何かと思えば


「抱っこぉ」



白い丸っこいやつの正体はAで
毛布が床につかないようにクルクル巻き付けていた

でも、てるてる坊主みたいになってるせいか袖が床について汚れていた






「汚れてんぞォ」

抱き上げて叩いてあげたが取れるはずもなく
洗濯しねェとなァと思いみんなで帰路に着いた









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『やぁだぁぁぁぁ』

蝶屋敷に戻ったあと薬を塗ってあとは寝るだけ、
と思っていたのに




『これないならさねみといるぅぅぅ』


汚れた毛布を洗おうと胡蝶に渡せばいやいやと泣き出してしまった




Aは不死川が帰ってしまうことがわかっていたため
布団に入らず不死川に抱きついていた







不死川もグズる彼女を抱えて帰る体力は残っていなかった








「Aさん、不死川さん困ってますよ」

『やぁだぁぁぁぁさねみといりゅのぉぉぉ』





振り払おうと思えば振り払えるが泣いてる彼女を
どうにかしたい気持ちの方が大きくできなかった







「A、一緒に寝るかァ」

目が真っ赤になるまで泣く彼女に合わせてしゃがみ目を見れば





『うん、、、、』

ピタリと泣き止み擦り寄ってくる



「胡蝶ォ、すまねェなァ」

「いえいえ、ここの部屋使ってください」




胡蝶は毛布を持って去っていった





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