【風柱】かまってほしい

風 ページ36

.








歩いていればAが起きてきた





『暖かいねぇ』

自分が持ち歩いたんだろう毛布を小さな手でぎゅっと握りしめた






少し行けば隠が忙しなく後片付けをしていて
宇髄も嫁3人と合流して一面を取りとめたのか笑っていた


上弦の鬼を倒して誰も死者が出なかったのは大きかった







『てんげっ』

Aが指させば


「ド派手に小さくなったじゃないかA」


残った片方の腕で抱き抱えられていた





高い高いしてもらって喜んでいる彼女の顔を見れば
切り傷がたくさんあり近くの隠に近づいた








.







「おィ」

「か、風柱様！！！！」



怯えた隠にジリジリと近づく不死川は



「傷の薬ねェか」

小さい声で尋ねた





「どこかお怪我なさいましたか!?」

「いやァ、Aがなァ」

あわあわとする隠にチラッと向こうを見た不死川






「こ、こちら塗ってあげてください！！！！」

すごい勢いで渡された塗り薬や包帯などに驚くが

「おォ、ありがとゥな」






「えっ」

不死川がお礼を言ったことよりも少し笑った顔を見て
隠れて風柱のファンができるのもわかった気がした








.

風→←風

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す