【REBORN】変人？とんでもない、煽るのが好きなだけ。4 (ページ11)

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確かに少し反省しないといけないな。ページ11

「それで様子はどうです？何か変な事は起こりませんでしたか？」

「あー、うん。色々危なかったよ、危害は特に加えられてない」

首元怪我したけど。今は制服の襟を少しだけ立てて見えないようにしてある。不審に思われたら嫌だしね。

「そうですか、なら良いですが」

「......骸、これ真剣なお願い。絶対勝って。私の命がツナ達に懸かってる」

「？ ......それは分かっていますが、何故わざわざ？言われずとも勝つつもりですが」

怪訝そうな顔で此方をじっと見る骸に、私は自身を縛り付けている蓮に体重を掛けつつ口を開く。

「衝動で賭け事に応じちゃって......もしツナ達が負けたら、私もう逃げられないかもって事態に......あはは」

「あはは、じゃないでしょう。何を迂闊なことをしているんですか。馬鹿なんですか？」

「失礼な！頭は良い方だと自負して......」

「僕は必ず勝ちますが、他の守護者が勝てる保証は何処にも無いのですよ？既に雷と大空のリングが奪われ、いきなり追い上げられている。本当に何をしているんですか......」

かなり真面目に説教をされているのだと気付く。確かに少し反省しないといけないな、この状況はかなりまずいし。

「そうだよね、ちょっともう少し警戒しないとだよね」

「.........A」

「？なに？」

私が珍しく反省して少しだけ頭を垂れていると言うのに、骸は話を早くも転換させようとしている。おい、何だこっちをじっと見て。顔に何か付いてるの？

骸は怪訝そうな顔をしているであろう私に近付くと、私の襟首を引っ付かんで無理矢理引き寄せてきた。

縛られて抵抗出来ない私は、「ぐぇ」と踏み潰されたヒキガエルのような呻き声を漏らしながら、なす術なく骸の方へ。

いきなり何するんだこいつ。軽く立腹しながら視線を落とし骸の方を見れば......。

「......！？」

________骸は私の首元にある例の痕を食い入るように見つめていた。

「......ちょっと骸？何食い気味に見てるの？流石の私も恥ずかしいんだけど」

依然無言の骸くん。それ見て何が楽しいのか。位置が位置の為に早々に立ち退いてもらいたい物だが。

暫くした後、骸は私の首元の痕を細い指で一度撫でた。

更に怪訝な顔をする私に一言。

「......そのままでは直ぐに見つかってしまいそうなので、その傷は隠しておきましたよ。感謝してください」

「は、はぁ......？うん」

......私の首元の傷は何もなかったように消え去っていた。